2018年5月第3週 株 コメント

5月第3週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180518


5月第3週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180518



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年5月第3週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 22930円 前週末比+172円

5月第3週の外部環境は、為替レートが円安、NY株は小幅下落であった。材料として大きかったのは水曜日に発表された予想よりもマイナス幅が大きかった実質GDP成長率であった。そのため、水曜の株価は下落であった。しかし、週後半は上昇に戻った。NY株価の上昇に変わって、円安が株価上昇の原動力になった。日経平均株価は8週連続の上昇で週を終えることになった。


買い方
(1)海外
現先合計 3553億円の買い越し
現物    937億円の売り越し
先物   4490億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


5月第3週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20180518

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20180518


いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週のようにあるドイツの自己による裁定売買の修正である。

修正前の2700億円から修正後の2600億円へと差が少し縮小した。それでも2600億円というのは大きい。

この差が残る理由は上に書いたように3通りしかない。2月はマイナス方向に大きな差が残った。2月とは反対の売買が行われているのである。続きは後ほどの自己のところで説明する。

先物手口の買い方のトップはソシエテ。3050億円の買いというのは海外による現先合計の買いの86%を占める。第3週の海外による買いの大半はソシエテ(上から7番目)による先物買いであった。

ソシエテは客層が広いのでいろいろな顧客のいろいろな売買があるはずである。ただソシエテ1社が突出して大量に買うことはあまりなかった。3050億円の買いにはいろいろな売買が含まれているにしても、かなりの部分は2月に大量に売った分の買い戻しである可能性が高い。ただ他社で買ってソシエテに移管、ギブアップされた建玉が多かった。顧客数は少数の大口が中心だと思うが、1顧客でもないと思われる。

ソシエテ以外の手口は小口である。小口になると何でもありになってしまうので、背景を突き止めることは難しい。

第3週の海外による現物は売り越しであるが金額は小さい。何割かはロングショートの売りが含まれているかもしれない。

もう一度繰り返すが、第3週の海外による買いの大半はソシエテによる先物買いであった。円安を背景とする株高に耐えきれずに、ソシエテの少数大口顧客が買い戻しになった可能性が高い。このソシエテの先物買いが第3週の株価上昇をもたらした。

買い方
(2)事法
現先合計   964億円の買い越し
現物     938億円の買い越し
先物      26億円の買い越し

少し前の決算時に、自社株買いの決定が大量に発表された。しかし、自社株買い終了や途中経過の発表はまだ少ない。今後、発表されるはずである。


売り方
(1)個人
現先合計  4010億円の売り越し
現物現金  3464億円の売り越し
信用     181億円の売り越し
先物     365億円の売り越し

個人は8週連続で逆張りの売りになった。信用、先物が売り越しになっていることから、スイングトレーダーは売り越しが続いている。しかし、金額が大きいのは現物現金である。スイングトレーダーだけではなく、売り一辺倒の高年齢富裕者層の売りがかなり大量に出ているようである。


売り方
(2)自己
現先合計  361億円の売り越し
現物   4056億円の買い越し
先物   4417億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 430億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 野村300億円、三菱UFJ200億円、ドイツ100億円

裁定解消売買上位の証券会社
 みずほ150億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 2400億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の方法の差は2000億円。

最近の裁定形成売買が大量に入っている週は、裁定売買は広義のものも含めると、裁定残の増加分に近いケースが多い。株価が下落していた2月には、裁定解消売買を大幅に上回る金額で裁定残が減少した。その反対の形になっている。

海外のところで書いたように、海外の買い-外資系の買い=2600億円になっている。最近は海外の買い>外資系の買いになることが多い。しかし、2月は海外の買い<外資系の買いであり、その差も非常に大きかった。

この差が発生する理由は、(1)海外の買いに対して他の主体、実際には外資系の東京自己が売り向かい、裁定形成売買を実施したか、(2)海外の買いが日系大手に流れ、日系大手が裁定形成売買を実施したか、(3)その両方か、の3つに1つである。そして、2月は反対のこと、すなわち大量の裁定解消売買が実施された。

ここまでは確かである。ただここから先がわからない。どの証券会社が裁定売買を実施したのかが全く見えない。同じ証券会社で海外の買いと自己の売りが重なっており、手口には現れないことまではわかる。2月も見えなくて悔しい思いをしたが、また見えないので悔しい。

実際の裁定売買は外資系か日系のどちらが中心かわからないが、2400億円かそれ以上はあった。それ以外に日銀ETF準備用の現物買い・先物売りもあったと思う。この2者が合計で4000億円前後はあった可能性が高い。


自己に含まれる日銀ETF
 60億円の買い

日銀ETF以外の自己
 400億円前後の売り(現先合計)

400億円は小さく、ディーラーのポジション調整の売買として許される範囲内の金額である。


(5月第3週合計)
合計すると「海外、事法の買い越しvs個人の売り越し」であった。

第3週は事法の自社株買いもあったが、大きかったのは海外の買いであった。海外の買いは先物の買いが中心であり、その多くはソシエテの買いであった。ソシエテの買いの多くは2月に売った分の買い戻しである可能性が高い。損が拡大しており、少しばかりの円安もあったので買い戻しをせざるをえなかった。当然、買い上がりもあった。

売りの中心は個人であった。スイングトレーダーも売ったが、金額が大きかったのは高年齢富裕者層による売り切りであった。いつものように上値の指し値売りが多かった。

「海外の買い越しvs個人の売り越し」が中心であり、上げ相場で現れる昔からの典型的なパターンと同じであった。金融緩和の不足を原因とする逆グレートローテーション、逆バブルである。今年に入って変化が見られたが、また元に戻ってしまった。

週末の日経平均株価は172円上昇した位置で需給は均衡し、5月第3週を終えることになった。



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2018年5月第2週 株 コメント

5月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180511

5月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180511



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年5月第2週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 22758円 前週末比+286円

5月第2週の外部環境は、為替レートが円高、NY株は上昇であった。この週は火曜にトランプ大統領がイランとの核合意からの離脱を発表し、水曜の株価下落の一因となった。それを除くと決算くらいしか材料がなく、木曜までの指数は膠着状態であった。それが金曜に上に抜けた。NYダウが5月3日から連騰を続けていたので、その上昇に反応したものと思われる。週間の日経平均株価は7週連続の上昇で週を終えることになった。


買い方
(1) 自己
自己はいつも最後に掲載

買い方
(2)海外
現先合計 2262億円の買い越し
現物     12億円の売り越し
先物   2275億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


5月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20180511

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20180511


いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週のようにあるドイツの自己による裁定売買の修正である。(2)のソシエテの裁定は海外自己と考え、修正はしていない。

修正前の1810億円から修正後の1260億円へと差が縮小した。この1260億円は海外以外の売買であり、外資系の自己の売りである可能性が高い。

後で自己のところでも詳しく説明するが、第2週は日銀ETF以外の自己に900億円前後の買いがある。1260億円がすべて外資系自己の売買であると仮定しても、1260億円は売りである。

ここに2160億円の乖離が存在する。第2週はミニとはいえSQのあった週である。SQ時の変則的なオペレーションにより、外資系の自己と日銀ETF以外の自己の間に2160億円の差が生じた可能性がある。可能性が高いとは思うが、具体的にどのようなオペレーションがあったかわからないので、可能性があるにとどめている。自己にはよくわからない売買が毎週存在するが、SQ週は大口になることが多い。

先物手口の買い方のトップはソシエテ。1250億円の買いのうち500億円は海外自己による裁定の買いとまではわかる。残りは750億円の買い。ソシエテは顧客層が広い上、1000億円以下の小口になると何でもありになってしまうので、750億円の買いの背景はわからない。

先物手口の売り方のトップはJPモルガン。日経平均ラージ先物の1650億円の売りが中心である。日経平均ラージ先物は海外と外資系の売りがほぼ一致する。従って、この売りが海外であることにほぼ間違いはない。一方、JPモルガンは日経平均ミニ先物の買い建玉をSQ決済している。この会社は先物のSQ決済が多い会社である。ただの売りではなく、別のポジションの買いとセットになっている可能性がある。先物売りの一部であり、銘柄もラージとミニで異なっている。これは可能性があるとまでしか書かない。

第2週の海外による買いの大半は先物の買いであり、TOPOXラージ先物の買いが中心であった。この先物買いが株価を引き上げた最大の原因である。基本的にはNY株の連騰を好感して日本株にも買いを入れたと思われる。

ただSQ時の変則的な大口売買が混じっているので、具体的にどこの証券会社が大量に買ったのか、先物手口分析をしても内容はあまりわからない。メジャーSQの週には時々あるが、ミニSQの週にもたまにはある。

買い方
(4)投信
現先合計    67億円の買い越し
現物     285億円の売り越し
先物     352億円の買い越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 191億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」
 500億円前後の買い越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 100億円前後の買い越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で650億円前後の買い越し。

設定とブルベア型投信7本以外の投信による売買
現物         480億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物  290億円前後の売り越し
それ以外の先物     10億円前後の買い越し
合計         760億円前後の売り越し

設定とブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように760億円の売り越しであった。公募にしては金額が多いので、私募が中心であろう。投信全体では買い越しであるが、設定とブルベア型投信以外の投信合計では、高値警戒感があるためか、多めの売り越しが続いていたようだ。


売り方
(1)個人
現先合計  3523億円の売り越し
現物現金  2701億円の売り越し
信用     245億円の売り越し
先物     578億円の売り越し

個人は7週連続で逆張りの売りになった。第1週に買い越していたスイングトレーダーは信用、先物で売り越しになった。現物現金は売り一辺倒の高年齢富裕者層の売りが中心だが、スイングトレーダーも含めて皆売り越しにになった。


売り方
(2)信託
現先合計  758億円の売り越し
現物    829億円の売り越し
先物     71億円の買い越し

3週連続で現物中心の売り。高値警戒感があるため、売り続けているのであろう。


(*)自己という特殊な部門
5月第2週は買い方の(1)になった
現先合計 2366億円の買い越し
現物   4473億円の買い越し
先物   2107億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 1082億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 三菱UFJ650億円、ドイツ550億円、みずほ400億円

裁定解消売買上位の証券会社
 ソシエテ500億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 3300億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の方法の差は2200億円。

最近の裁定形成売買が大量に入っている週は、裁定売買は広義のものも含めると、裁定残の増加分に近いケースが多い。


自己に含まれる日銀ETF
 1500億円の買い

日銀ETF以外の自己
 900億円前後の買い(現先合計)

海外のところに書いたように、この週の900億円の買いはよくわからない。ミニとはいえSQ週にはもっと大きな差が生じることはよくある。実際には外資系と海外の間でSQ時の何らかのオペレーションをする中で、実質的には海外が買った可能性がある。可能性は高いと考えるが、具体的なオペレーションの内容がわからないので、ここでも可能性があるにとどめておく。


(5月第2週合計)
合計すると「自己、海外の買い越しvs個人、信託の売り越し」であった。

自己の買いの多くは日銀ETFの買いである。残りも実質的には海外の買いである可能性がある。第2週の買いの大半は日銀ETF以外は海外であったと思われる。連騰するNY株に反応して買ったようだ。ブルベア投信も少し買い越した。この中には買い上がりもあった。

売り方は個人が中心であった。スイングトレーダーから高年齢富裕者層まで、皆売り越しであった。金額こそ大きくはないが、国内投資家の大半が売り越しであった。現値から上値の指し値売りが多かった。

「海外、日銀ETFの買い越しvs個人を中心とする国内の売り越し」で日経平均株価は主として金曜日に上昇した。週末の日経平均株価は286円上昇した位置で需給は均衡し、5月第2週を終えることになった。



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2018年5月第1週 株 コメント

5月第1週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180502


5月第1週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180502


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年5月第1週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 22473円 前週末比+5円

5月第1週の外部環境は、為替レートが円安、NY株は下落であった。連休中ということで日米の決算以外には材料が乏しかった。2日の寄り前にアップルの決算が発表された。不安視されていたため減益でも好感され、日本でもアップル関連の銘柄は上昇した。それでも全体を押し上げるには力不足であった。週間の日経平均株価は主として円安によって支えられたが、小幅の上昇にとどまった。TOPIXは2日連続で下落した。


買い方
(1)海外
現先合計  995億円の買い越し
現物     17億円の買い越し
先物    978億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


5月第1週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20180502

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20180502


いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週のようにあるドイツとUBSの自己による裁定売買の修正である。

修正前の452億円から修正後の552億円へと差が拡大した。

後で自己のところでも詳しく説明するが、第3週は日銀ETF以外の自己に590億円前後の買いがある。590億円前後が外資系を中心とする自己の買いである可能性が高いと考えている。

この外資系の自己の買いは海外の代理として自己が買っている分である。例えば、海外がOTCデリバを使って買った分に対して自己が売り向かい、取引所で自己がカバー買いを出すことなどが考えられる。従って、実質的な海外による現先合計の買い越し金額は995億円よりも拡大する。1600億円弱であった可能性が高い。

買いの手口のトップはABNアムロクリアリング(1番目上)。先物で1100億円の買い越しである。この会社の売買は大半がヘッジファンドを中心とする投機筋の売買である。他社よりも売買の回転が速いことが特徴である。

売りの手口のトップはゴールドマン。ゴールドマンは2月以降の安いところで大量に売り、4月第3週まで買い戻しが続いていた。そのため、この売りを見た時は驚いた。ただ5月第2週に入ってゴールドマンは買い越し傾向になっている。もう少し様子を見ないとわからない。しかし、第1週の売りは短期の投機的な売りであり、すぐに買い戻しに入っている可能性が高まりつつある。

海外先物の大口はABN買いvsゴールドマンの売り、という投機家同士の売買であったようだ。ただそれ以外はABNと同様に買いの外資系が多かった。現物はゼロに近い。海外は自己も含めて合計で1600億円弱の先物の買いがあり、現物に裁定買いをもたらした。第1週の日経平均株価がほんの少しであるが上昇した最大の原動力となった。

買い方
(2) 自己
自己はいつも最後に掲載

買い方
(3)事法
現先合計  429億円の買い越し
現物    401億円の買い越し
先物     28億円の買い越し

大部分が自社株買い。自社株買いは4月分の発表が終わったところである。5月分は小口のものが少し発表されただけである。今後少しずつ、あるいは6月初頭に1か月分がまとめて発表されることになるであろう。


売り方
(1)投信
現先合計  1379億円の売り越し
現物     188億円の売り越し
先物    1192億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 109億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」
 800億円前後の売り越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 100億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で1000億円前後の売り越し。

設定とブルベア型投信7本以外の投信による売買
現物         300億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物   70億円前後の買い越し
それ以外の先物    260億円前後の売り越し
合計         480億円前後の売り越し

設定とブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように480億円の売り越しであった。最近にしてはやや多い。ブルベア型投信も含めた公募、私募の投信は、いずれも高値警戒感が出てきているので売ったようである。

(2)信託
現先合計  375億円の売り越し
現物    480億円の売り越し
先物    105億円の買い越し

現物中心の売り。投信と同様に高値警戒感が出てきたために売ったのであろう。

(3)個人
現先合計  362億円の売り越し
現物現金  656億円の売り越し
信用    117億円の買い越し
先物    177億円の買い越し

個人は日経平均株価を基準にすれば、6週連続で逆張りの戻り売りということになる。スイングトレーダーは信用、先物を使って買い越している。現物現金を売り越したのは、基本は売り一辺倒の高年齢富裕者層が多いということになる。


(*)自己という特殊な部門
5月第1週は買い方の(2)になった
現先合計  616億円の買い越し
現物    978億円の買い越し
先物    362億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 348億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 みずほ300億円、ドイツ60億円、UBS40億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 600億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の方法の差は250億円。

5月第1週も4月第4週に続いて断続的に裁定形成売買が入っていた。最近のこういう週の裁定売買は裁定残の増加分に近いのである。みずほの手口で先物売りが700億円ある。第4週に引き続いてみずほが広義も含めた裁定形成の売りを300億円以上、600億円近く入れていた可能性が高い。

自己に含まれる日銀ETF
 24億円の買い

日銀ETF以外の自己
 590億円前後の買い(現先合計)

日銀ETF以外の自己を、2015年年初から累計したものが下記のグラフになる。

日銀ETF以外の自己T20180502

日銀ETF以外の自己は原則としてはゼロなのであるが、実際には差があり、差が生じる確かな理由もわからない。

ただ第1週の日銀ETF以外の自己の買いは590億円前後であるが、海外のところで示したように外資系で何らかの部門が552億円の買いを入れている。

何らかの部門として考えられるものとしては、まず銀行がある。ただ銀行は4月第4週に売った分の買い戻しと思われ、手口は野村である可能性が高い。次に信託が考えられるが、信託が買ったTOPIXラージ先物については外資系と海外の売買がほとんど一致している。信託が割り込む余地は少なく、信託でもなさそうである。何らかの主体というのは外資系の自己である可能性が一番高い。

なお海外と外資系の差から考えられる外資系の自己の買いは552億円であるが、これは海外の買いがすべて外資系に入ったと仮定した場合の数字である。海外の買いは少しは日系大手に流れているかもしれない。このことを考慮すると、日銀ETF以外の自己の買い590億円の大半は外資系の自己の買いである可能性が高くなる。海外のところで書いたように、海外の代理としての自己による買いである。


(5月第1週合計)
合計すると「海外、自己、事法の買い越しvs投信、信託、個人の売り越し」であった。

海外の代理の買いが自己に含まれていると考えられる。それを加えると第1週の実質的な海外の買いは1600億円弱であった可能性が高い。海外は従来のように買い上がりも多かった。海外が買い上がったからこそ自己に裁定の現物買いが入ったのである。事法の自社株買いも入った。

売り方は投信、信託、個人を中心とする国内勢である。国内勢は通常は上値の指し値で売る割合が高い。しかし5月第1週は高値警戒感を感じて、指し値を上値から現値、下値へと引き下げた売りの割合が高くなったようである。

結果として第1週末の日経平均株価は5円上昇、TOPIXは6ポイント下落した位置で需給は均衡し、5月の第1週を終えることになった。



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2018年4月第4週 株 コメント

4月第4週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180427


4月第4週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180427



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年4月第4週の株式市場の概況)

4月第4週の外部環境は、為替レートが円安、NY株は下落であった。金曜に日銀の金融政策決定会合があったが、株価を動かす材料にはならなかった。第4週の材料は決算発表ということになる。週の前半はアメリカの決算、後半からは日本の決算発表も始まり、個別銘柄の株価には大きな影響を与えた。ただ指数を動かした材料としては、円安の影響が一番大きかったと思う。4月に入って下値に耐性ができていることもある。週を通しての日経平均株価は5週連続で上昇して終えることになった。


買い方
(1)海外
現先合計  3012億円の買い越し
現物    1509億円の売り越し
先物    4521億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


4月第4週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20180427

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

Twittter要 海外と外資系の差20180427


いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週のようにあるドイツ自己による裁定売買の修正。(2)のソシエテの裁定は第4週も海外自己と見なして修正はしなかった。

修正前の1309億円から修正後の959億円へと差が少し縮小した。四捨五入の関係で差は300億円ではなく、350億円になっている。

後で自己のところでも詳しく説明するが、第3週は日銀ETF以外の自己に800億円の売りがある。800億円から959億円程度は外資系の自己の売りである可能性が高いと考えている。

この外資系の自己の売りは海外の代理として自己が売っている分である。例えば、海外がOTCデリバを使って売った分を自己が買い向かい、取引所で自己がカバー売りを出している。主として2月に買った分の売りである。従って、実質的な海外による現先合計の買い金額は3012億円よりも縮小する。それでも2000億円は上回っている。

買いの手口のトップはソシエテ(上から7番目)。先物で3900億円の買い越しである。第4週の海外はほとんどがソシエテ1社による買いであったと言うことができる。ソシエテの買いは2月から4月前半にかけて大量に売った分の買い戻しである可能性が高い。だがそこから先はわからない。ソシエテは客層が広いのである。

ソシエテは3月第2週にUBSの買い1.4兆円に対して売り向かっていた。この売りはソシエテの海外自己であり、何らかのカバーがあるとは考えている。しかし、ソシエテは2月以降、この1.4兆円以外にもかなり売りを出していた。買い戻しになったのはその分であろう。

ただソシエテの1.4兆円売りに関しては、カバーが付いているとは考えているが、自信はない。当たりであれば、ソシエテの買い戻しはあまり多くは残っていない。外れであったら、プラスして1.4兆円の買い戻しがまだ来ることになる。

4月第2週以降はゴールドマン、ソシエテといった2月以降の安い位置でショートを振った海外が断続的に買い戻しを続けている。それが最初に書いたような下値に耐性がついていた大きな理由になっている。

海外の現物は売り越しである。これもよくわからない。それでも実質的な海外は2000億円以上の買い越しであり、第4週の上げを主導した最大の主体であることに変わりはなかった。

買い方
(2)投信
現先合計  636億円の買い越し
現物    523億円の買い越し
先物    114億円の買い越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 304億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」
 100億円前後の買い越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 100億円前後の買い越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で300億円前後の買い越し。

設定とブルベア型投信7本以外の投信による売買
現物         220億円前後の買い越し
日経平均ラージ先物  240億円前後の売り越し
それ以外の先物     50億円前後の買い越し
合計          30億円前後の買い越し

設定とブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、公募、私募を合計すると現先合計では上記のように30億円と少しばかりの買い越しであった。


売り方
(1)個人
現先合計 2466億円の売り越し
現物現金 2596億円の売り越し
信用      0億円の売り越し
先物    130億円の買い越し

個人は5週連続の売りである。第3週末に先物のポジションはスクエア(売り買いゼロ)近くになっていたが、第4週は少しばかりの買いであった。信用は信用残が増加しているので売りだとは思ったが、金額は2400万円だけであった。現物現金は高年齢富裕者層の一方的な売り切りがあるので、引き続き売り越しとなった。スイングトレーダーは小幅な売り越しであったと思われる。

売り方
(2)銀行
現先合計  629億円の売り越し
現物    223億円の売り越し
先物    405億円の売り越し

現物は持ち合い解消売り。先物は確かなことはわからないが、新規の投機的なヘッジ売りである可能性が高い。


(*)自己という特殊な部門
4月第4週は売り方の(8)になった
現先合計   23億円の売り越し
現物   4336億円の買い越し
先物   4359億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 1613億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 みずほ1000億円、三菱UFJ550億円、ドイツ300億円
裁定解消売買上位の証券会社
 ソシエテ150億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 4000億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の方法の差は2400億円。

第4週はソシエテを中心とした海外による先物買いを原因とする裁定形成売買が断続的に入っていた。最近のこのようなケースでは東証発表の裁定売買以上に裁定残が増えるケースが多い。こうした広義の裁定をも含めると、裁定形成売買は東証発表分よりも多く、裁定残の増加額は4000億円前後であった可能性が高い。

先物手口を見ると、みずほは東証発表の裁定形成の売りよりもずっと多くの先物を売っている。みずほの売りの多くは広義をも含む裁定形成の売りであった可能性が高い。

自己に含まれる日銀ETF
 774億円の買い

日銀ETF以外の自己
 800億円前後の売り(現先合計)

日銀ETF以外の自己を、2015年年初から累計したものが下記のグラフになる。

日銀ETF以外の自己20180427Twitter用

日銀ETF以外の自己は原則としてはゼロなのであるが、実際には差があり、差が生じる確かな理由もわからない。しかし、1月第2週から3月第2週まで買い、3月第3週以降は売りになっている。海外の売買の正反対と完全には一致しないが、ある程度は一致している。今年に入ってからの日銀ETF以外の自己の全てが海外の代理とは言わない。しかし、その多くの部分が海外の代理であった可能性は高いと思われる。

第4週も800億円前後、あるいは海外のところで示した959億円の売りの大部分は外資系による自己の売りである可能性が高い。


(4月第4週合計)
合計すると「海外、投信の買い越しvs個人、銀行の売り越し」であった。

海外の代理の売りが自己に含まれていると考えられる。それを差し引くと第4週の実質的な海外の買いは公表数字よりも少ない可能性が高い。それでも第4週の最大の売り主体が海外であることに変わりはない。

第4週は円安が進行し、主にソシエテの売りがショートカバーとなり、株価上昇の最大のエンジンとなった。環境面から見るとNY株高に変わって、円安が海外による先物買い戻しの原動力となった。第3週に売ったブルベア投信も小幅な買い越しになった。売り方は逆張りの個人が中心であった。銀行も少し売った。

売り買いの金額が一番大きいのは「海外買いvs個人売り」である。株価上昇時には昔からある伝統的なパターンであった。海外の買い上がりを個人が上値の指し値で売る。その結果、株価は上昇する。週末の日経平均株価は306円上昇した位置で需給が均衡することになった。


4月月間

4月月間 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物

投資部門別コメント月次20180427

4月月間 大手証券 先物手口概算
ブログ月間先物手口20180427


記録にとどめておくべき事項、数字

(1)投信現物
野村総研によると4月の公募型日本株投信は342億円の資金純流入

(2)投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 2700億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 50億円前後の買い越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 50億円前後の買い越し

上記を含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で2550億円前後の売り越し

(3)事法部門での自社株買い
NTTの616億円買いが一番大口

(4)自己
日銀ETFが2382億円買い

(5)日銀ETF以外の自己
8000億円前後の売り

(6)裁定売買(大部分が自己、一部は海外)
東証発表 裁定形成売買の金額合計
 5097億円(現物買い・先物売り)
東証発表 裁定残株数変化からの裁定形成売買推計値
 9000億円前後(現物買い・先物売り)

上記2つの数字の差は4000億円。第4週の所でも書いた通り、最近の裁定残の増加期は、裁定売買は裁定残の増加に追いついておらず、裁定残の方が正しい数字に近い。

(7)合計
4月月間では

  海外 1兆7867億円の買い越し
           vs
  個人   8086億円の売り越し
  自己   5849億円の売り越し
  投信   1825億円の売り越し
  銀行   1453億円の売り越し  
  
で日経平均株価は1014円上昇して4月を終えた。

日銀ETF以外の自己の売りが8000億円前後あり、この多くは海外の代理の売りである可能性が高い。海外の実質的な買いの金額は1兆円強かもしれない。

それでも海外の1兆円強の買いには買い上がりも多く、個人を中心とする国内勢は主として上値の指し値で売り向かった。4月末の株価は3月末比で1014円高い位置で需給が均衡することになった。



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2018年4月第3週 株 コメント

4月第3週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180420


4月第3週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180420


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年4月第3週の株式市場の概況)

4月第3週は為替レートが微かな円安、NY株も少し上昇と外部環境はやや改善した。材料としては、月曜にアメリカ軍が英仏軍とともにシリア攻撃と伝わったが、影響は軽微であった。水曜はポンペオCIA長官が金正恩委員長と会談したという報道が好感された。火曜~水曜の日米首脳会談は事前に警戒はされていたが、経済面で特に悪材料は出ることなく通過した。日本株は外部環境の改善に加えて、下値に対する耐性がついてきたことから、週間の日経平均株価は第2週以上に上昇して終えることになった。


買い方
(1)海外
現先合計  4693億円の買い越し
現物    1151億円の買い越し
先物    3542億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


4月第3週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20180420

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20180420

いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週のようにあるドイツ自己による裁定売買の修正。(2)のソシエテの裁定は第3週も海外自己と見なして修正はしなかった。

修正前の1389億円から修正後の1139億円へと差が少し縮小した。1389億円の方が都合が良かったのだが、少なめの数字に変わってしまった。

後で自己のところでも詳しく説明するが、第3週は日銀ETF以外の自己に1400億円の売りがある。このうち1100億円から1400億円が外資系の東京自己による売りである可能性が高い。海外の代理として外資系の東京自己が売っていると考えられる。従って、海外による実質的な買いは現先総合の4693億円から多ければ1400億円を引いた数字になる。3300億円よりは多めであるので、3500億円前後の買いであったと推測する。

海外による実質的な買いの金額は数字よりも縮小する。しかし、3月以前の海外による巨額の売りの金額も少し大きく出すぎていたのである。2月の4回の週と3月第1週は、上記の外資系と海外の差が3000億円前後のマイナス(外資系自己の買い)であった。この時は原因がよくわからなかった。2月から3月始めにかけて、海外が自己を代理として事実上買っていた分を直近に売っていると考える。

買いの手口のトップはゴールドマン(上から2番目)。2週連続の買いである。ゴールドマンは特に3月の売りが多く、その分を買い戻しているのである(TOPIXラージ先物をずっと買い続けている別の大口顧客がいると推測)。第2週に詳しく説明したので省略するが、多くはCTAを中心とする投機筋の買い戻しである。買い戻しはまだ続くであろう。

買いの手口の2番目はABNアムロクリアリング。少額の売り建てであったため、少しは買い戻しがあるが、大部分は新規買いである。この会社はショートになることも少しはあるが、ロングの期間の方がずっと長い。第3週末に明確なロングポジションになったが、今後も買いを増やす可能性が高い。ABNという会社の売買はヘッジファンドなどの投機筋が中心である。

海外による現物の買いはよくわからない。海外のうち自己に売りがある分を差し引いた先物の2千数百億円の買いを考えると、その大部分はゴールドマンとABNの買いであり、投機筋が中心の買いであった。特にゴールドマンは3月に安いところを大量に売っているので、材料が良くても悪くても買い戻すしかなかったのである。これが日本株の下値に耐性がついてきた理由にもなっている。


売り方
(1)個人
現先合計 2496億円の売り越し
現物現金 2088億円の売り越し
信用    356億円の売り越し
先物     52億円の売り越し

第2週に続いて大幅な売り越しになった。先物は第2週に大量に売ってポジションはスクエア(売り買いゼロ)近くになっていたため、売り越し金額は減少した。信用は信用残が増加しているので売りが続く。現物現金が大量の売りである。スイングトレーダーは利食いも含めた売りが続く。また、現物現金は高年齢富裕者層の株式離れの売りが存在する。

売り方
(2) 自己
自己はいつも最後に掲載

売り方
(3)投信
現先合計  834億円の売り越し
現物    293億円の買い越し
先物   1127億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 79億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」
 1300億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で1300億円前後の売り越し。第2週の250億円の売り越しから増加。

設定とブルベア型投信7本以外の投信による売買
現物         370億円前後の買い越し
日経平均ラージ先物  250億円前後の売り越し
それ以外の先物    450億円前後の買い越し
合計         570億円前後の買い越し

設定とブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は公募、私募を合計すると、現先合計では上記のような買い越しであった。野村レバETFは売りになったが、それ以外の投信を全部足して設定分だけ引くと570億円という多少の買いになった。


(*)自己という特殊な部門
4月第3週は売り方の(2)になった
現先合計 1300億円の売り越し
現物   1630億円の買い越し
先物   2930億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 268億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 ドイツ250億円、みずほ150億円
裁定解消売買上位の証券会社
 ソシエテ100億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 2100億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の方法の差は1800億円、株数ベースでは6900万株。

この差は毎日発生。2種類の方法による差を株価変動が除去される正確な株数ベースで2009年年初から示したのが下記のグラフになる。

裁定残2009年基準20180420

第3週も差は大きいが、日次でも毎日差が発生している。確かな理由はわからないことが多い。ただ第3週のように裁定残が急増するケースでは、裁定残の増加に見合った広義の裁定売買が週のどこかで入っている可能性が高い。手口ではみずほの先物売りは1300億円もあるが、みずほの裁定形成売買は150億円どころか1300億円以上ありそうである。


自己に含まれる日銀ETF
 60億円の買い

日銀ETF以外の自己
 1400億円前後の売り(現先合計)

日銀ETF以外の自己を、2015年年初から累計したものが下記のグラフになる。

日銀ETF以外の自己20180420Twitter用

日銀ETF以外の自己は原則としてはゼロなのであるが、実際には差があり、差が生じる確かな理由もわからない。しかし、1月第2週から3月第2週まで買い、3月第3週以降は売りになっている。海外の売買の正反対と完全には一致しないが、ある程度は一致している。また4月第3週のように、1400億円も売買しそうな機関投資家が国内には野村のレバETF以外にはいそうにない。今年に入ってからの日銀ETF以外の自己の全てが海外の代理とは言わない。しかし、その多くの部分が海外の代理であった可能性は高いと思われる。


(4月第3週合計)
合計すると「海外の買い越しvs個人、自己、投信の売り越し」であった。

自己の売りには海外の代理の売りが含まれていると考えられる。それを差し引くと、「海外買いvs個人、投信売り」になる。

第3週は環境面から見るとNY株が高く、買いの入りやすい局面ではあった。そのため、投機筋がゴールドマンを中心に買い戻しとなり、ABNアムロクリアリングを中心に新規の買いとなった。この海外の買いは買い上がりも多い。

売り方は逆張りの個人が中心であった。投信も野村レバETFを中心に売りであった。これらは上値の指し値売りの比率が高い。

「海外買いvs個人、投信売り」は株価の上昇相場では伝統的であり、同時に第2週とほとんど同じ組み合わせであった。その結果、週末の日経平均株価は384円上昇した位置で需給が均衡することになった。



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