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2019年7月第1週 株式需給コメント

7月第1週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20190705


7月第1週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20190705


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次)
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2019年7月第1週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 21,746円 前週末比+470円

7月第1週の外部環境は、ドル円レートはほとんど横ばい、NY株は上昇であった。最大の材料は6月29日の米中首脳会談であった。その会合で、アメリカによる対中関税引き上げの先送りが決定した。それ以前の先行き不安材料が取り除かれ、月曜の日本株は大きく上昇した。その後は特に大きな材料は出ていない。アメリカではFRBの利下げ期待があったが、それが円高懸念にもつながり、日本株は週初の上昇後はほぼ横ばいで週を終えることになった。日経平均株価は5週連続の上昇ではあったが、水曜に過去最高値を更新したNYダウとの比較では依然として出遅れた状況に置かれたままであった。


買い方
(1)海外

現物先物合計     + 2,614 億円
現物          + 449 億円
先物合計       + 2,164 億円
日経平均ラージ先物   + 824 億円
日経平均ミニ先物    + 285 億円
TOPIXラージ先物    + 794 億円

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。

7月第1週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20190705

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20190705

いつものように海外と外資系を比較した。

海外と外資系の差は147億円。久々に小さく、第1週はこれ以上深く追及しないことにする。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフは先物手口に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

ドイツがグローバル株式売買業務撤退ということで売買が小さくなってしまった。少し前からパリバ、ナティクシスなども株で損をして売買を大きく減らしている。ソシエテも有力な海外自己部門を閉鎖と報道されている。しかし、ソシエテは6月第4週の大量買いで現在は日本株先物の最大の買い手でもある証券会社になっている。

第1週の海外は先物買いが中心である。買い方はゴールドマンを筆頭にして米系が並んでいる。

久々に海外が買い方の筆頭になったのは米中首脳会談でアメリカの対中関税引き上げの延期が決定されたからであろう。そのため米系証券、そしておそらく米系の運用会社が中心に久々に日本株を先物中心に買ってきたものと思われる。

海外先物は日経平均型の先物買いの比率がやや高い。従って中長期性の資金が本格的に日本株を買ったとは言えない。投機家が中心に主に先物を買ったとしか言えない。

現先合計で2614億円の買いというのは海外の本格的な買いからは遠く、小さな買い金額である。

(2)事法

現物先物合計     + 933 億円
現物         + 942 億円
先物合計        - 9 億円
日経平均ラージ先物  - 18 億円
日経平均ミニ先物   + 9 億円
TOPIXラージ先物   + 0 億円

事法の現物買いは自社株買いが中心。現在公表中の自社株買いはまだ6月分が多く、7月分は少ない。7月分の多くは8月上旬にまとめて公表される。

買い方
(3)投信

現物先物合計    + 555 億円
現物         - 40 億円
先物合計       + 595 億円
日経平均ラージ先物  + 160 億円
日経平均ミニ先物    + 0 億円
TOPIXラージ先物   + 432 億円

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 -307億円(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 -200億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 +600億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1571)
「日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」
 +450億円前後

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で+850億円前後。しかし、野村証券の日経平均ラージ先物は売り越しである。月曜のツイッターでブルベア投信が野村3本850億円売りと書いたが誤りで、正しくは買いであった。

設定解約と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物先物合計     + 20 億円
現物         + 270 億円
先物合計       - 250 億円
日経平均ラージ先物  - 680 億円
日経平均ミニ先物    + 0 億円
TOPIXラージ先物   + 430 億円

それ以外のもろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように20億円の買いであった。金額としては小さい。投信の売買は設定解約と大口ブルベア型投信7本で大体は説明できる。

しかし、現物も先物も売り買いは多めである。私募投信を中心にロングショート的な売買は続いている。


売り方
(1)個人

現物先物合計     - 3,632 億円
現物現金       - 2,559 億円
信用         - 513 億円
先物合計       - 560 億円
日経平均ラージ先物  - 169 億円
日経平均ミニ先物   - 373 億円
TOPIXラージ先物   - 10 億円

個人は伝統の逆張りの売り。好材料が出て上昇は、個人が売る典型的なパターンである。現物現金、信用、先物すべてが総売りになっている。

売り方
(2)銀行

現物先物合計     - 699 億円
現物         - 105 億円
先物合計       - 594 億円
日経平均ラージ先物  - 483 億円
日経平均ミニ先物    - 1 億円
TOPIXラージ先物   - 110 億円

現物の売りは持ち合い解消の売り。先物の売りは日経平均ラージ先物が中心。これは銀行の投機的なヘッジ売りである。野村の日経平均ラージ先物がブルベア型投信の買いにもかかわらず売り越しになっている。その一因は銀行の先物売りが野村に入った可能性が高い。


(*)自己という特殊な部門
第1週は買い方の(5)になった。

現物先物合計     + 243 億円
現物         + 223 億円
先物合計       + 19 億円
日経平均ラージ先物  + 202 億円
日経平均ミニ先物   + 89 億円
TOPIXラージ先物   - 77 億円

裁定売買
東証発表の裁定売買
 +1296億円(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した証券会社(「+」は現物買い・先物売りを示す)

みずほ   + 700 億円
野村    + 350 億円
三菱UFJ  + 300 億円
ソシエテ  - 100 億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 -200億円前後(現物売り・先物買い)

2種類の数字の差は1500億円。差としては大きい。

信託がTOPIXラージ先物を1000億円前後売って現物買いに乗り換えている。日系大手はこの反対である現物売り・先物買いを1000億円前後行っている可能性が高い。6月第4週と同じである。第4週は日系大手以外にソシエテ自己も動いたが、第1週はよくわからない。

第1週は海外が先物を買い、日系大手が裁定売買を入れて株価が上昇したことは間違いなさそうである。表面上は信託の現物買いに見えるが、実際には自己の裁定の現物買いの方が多い。

自己に含まれる日銀ETF
 +764億円

日銀ETF以外の自己
 -500億円前後

ディーラーのポジション調整の売買の差と考えると金額は少し大きい。少しだけなので、そう考えることにしておく。


(7月第1週合計)
合計すると、「海外、事法、投信の買い越しvs個人、銀行の売り越し」であった。

6月29日の米中首脳会談でアメリカの対中関税引き上げが延期され、海外が米系投機筋中心に買ってきた。これが最大の上げ要因である。事法の自社株買いは通常通りに買った。投信もブルベア型投信を中心に買った。

株価が上昇したので個人は売りを出した。銀行も投機的なヘッジ売りを先物に入れてきた。

結果として、日経平均株価は470円上昇した位置で週末の需給は均衡し、7月第1週を終えることになった。


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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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