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2019年2月第2週 株式需給コメント

2月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20190215


2月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20190215



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2019年2月第2週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 20901円 前週末比+567円

2月第2週の外部環境は、ドル円レートは円安、NY株は上昇であった。株価の戻りは、第1週に大きく下げた反動があったかもしれない。1ドル=110円を超える円安も影響した。加えて、アメリカの政府機関の再閉鎖が回避されるとの観測、及び米中貿易摩擦の緩和観測からNY株は上昇し、日本株も大きく値を戻すことができた。金曜の下げは行き過ぎた楽観の修正であろう。週次ベースの日経平均株価は今年の最高値で終えることになった。

買い方
(1)海外
現先合計   2702億円の買い越し
現物      655億円の売り越し
先物     3557億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


2月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20190215

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20190215


いつものように海外と外資系を比較した。

(1)はほぼ毎週のようにあるドイツによる裁定絡みの売りである。

修正後の海外と外資系の差は369億円。差としては平均的な週よりも小さめである。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフは先物手口に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

わかりやすい点はツイッターですでに説明しているので、それを再掲載する。


補足すると、メリルの先物売買は、毎週建玉移管の比率が高い。第2週の買いは大半が移管であった。そして1週間の間に移管中心に買われた金額が4250 億円にも上った。これだけの金額の先物を他社で買ってメリル1社だけに移すということは、顧客の数は1社か、多くてもせいぜい2社であろう。買い方を見ても、金額を見ても、大手ヘッジファンドのやり方である。TOPIXラージ先物を見ればどう考えても新規の買いであり、日経平均型先物もおそらく新規の買いであろう。

買い方上位2番目のクレディ・スイスと4番目のモルガンMUFGも、最近はCTAを含むヘッジファンドの売買が多い証券会社である。

売り方トップは ツイッター に書いた通りソシエテ。最近の TOPIX ラージ先物は買いが積み上がっていた。そのため多くの部分は利食いの売り上がりと考えた。日経平均ラージ先物は新規売り、日経平均ミニ先物は新規買いであろう。ソシエテは客層が広いので、投機も投資も両方ありである。

売り方上位3番目はJP モルガン。日経平均型先物の売りは投機筋の売りと思われる。

海外の現物は14週連続の売り越しである。ただ第2週は売り越し金額が小さかった。その中で久々にヘッジファンド中心の先物買いが大量に入った。NY株に対して出遅れている日本株を一気に買ってきたという感じである。そのため第2週の日経平均株価は比較的大幅な上昇になった。

買い方
(2)信託
現先合計  1857億円の買い越し
現物    1027億円の買い越し
先物      831億円の買い越し

信託の日経平均ラージ先物は1月第4週から2月第1週まで3週連続してかなりの売り越しであった。その中の一部が損切りの買い戻しを入れた可能性が高い。

信託現物が1027億円の買い。伝統的な年金中心の信託はこの位置でこのような買い方はしない。

有力な考え方はソフトバンクグループによる信託方式の自社株買いである。これは現時点では何とも言えない。3月になれば自社株買いの内容が公表されるので、正確なことはその時にならないとわからない。

もう1つの有力な考え方は、信託が1000億円前後の現物を取引所で買い、それと同金額の現物をOTCで野村の自己に売ったと言う取引である。詳細は自己のところで説明する。

この考え方は自己の売買をうまく説明することができる。ただ、信託が買いは取引所で買い、売りはOTCで売った理由を説明できないことが難点である 。この点がより明確に説明できれば、こちらの考え方の方が都合がいい。

(3)事法
現先合計   977億円の買い越し
現物    1105億円の買い越し 
先物     128億円の売り越し

現物は自社株買いが中心。特に大口の買いの公表はない。3月初めに2月分がまとめて公表されるであろう。

売り方
(1)個人
現先合計    3691億円の売り越し
現物現金    1883億円の売り越し
信用     604億円の売り越し
先物      1204億円の売り越し

個人は伝統の逆張りの売り。個人は1月第5週、2月第1週と連続して買い越していた。そのため、高年齢富裕者層からスイングトレーダーまで総売りになった。株価が上昇していた上、決算内容もあまり良くなかったため、売りの金額はやや膨らんだ。

(2)投信
現先合計   684億円の売り越し
現物     172億円の売り越し
先物     512億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 148億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 450億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 650億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1571)
「日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」
 500億円前後の買い越し

1570と1357は主に個人の売りが継続。1571は少し前に買った機関投資家が、株価が上がったので損切り売り。

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で450億円前後の売り越し。

解約と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物          20億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物    170億円前後の売り越し
それ以外の先物      110億円前後の買い越し
合計          80億円前後の売り越し

解約と大口ブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように80億円の売りであった。金額としては小さい。投信の売りの大部分は解約と大口ブルベア型投信7本の売りで説明できる。


(*)自己という特殊な部門
第2週は売り方の(3)になった。

現先合計   359億円の売り越し
現物    1681億円の買い越し
先物    2040億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 542億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 みずほ650億円、ドイツ300億円
裁定解消売買上位の証券会社
 野村300億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 800億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)
 
2種類の数字の差は250億円。差は小さいのでこれ以上は追及しない。


自己に含まれる日銀ETF
 752億円の買い

日銀ETF以外の自己
 1100億円前後の売り

野村はTOPIXラージ先物を850億円売り越している。加えて裁定の買いが300億円ある。裁定売買の現物買い単価から考えると TOPIX型の裁定売買である。誰かが TOPIX ラージ先物を1150億円売り越している。この売り主体は自己以外には考えられない。

信託のところで書いたように野村自己がOTCで1000億円前後の現物バスケットを信託から買い取りTOPIXラージ先物でヘッジ売りをしたと考えるのが1番わかりやすい。150億円くらいは野村自己による広義の裁定売買であろう。

信託の現物1000億円買いがソフトバンクグループの自社株買いであるとしたならば、自己の売買が謎だらけになってしまう。そのため、第2週にソフトバンクグループが自社株買いを1000億円前後入れたではなく、入れなかったと後日公表されてほしい。

(3月15日 ソフトバンク自社株買い2月第2週1348憶円と公表)


(2月第2週合計)
合計すると、「海外、信託、事法の買い越しvs個人、投信、自己の売り越し」であった。

売り方は個人と投信が中心であった。ファンダメンタルズがあまり良くない中、株価が上昇した。売り上がりたい個人と投信が大勢いたということである。

買い方は海外による買いが特に大きかった。メリル中心に大手のヘッジファンドが久々に大量に買ってきた。これだけの海外の買いが入ると株価は上がって当然ということになる。

結果として、日経平均株価は567円上昇した位置で週末の需給は均衡し、2月第2週を終えることになった。


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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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