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2019年1月第4週 株 コメント

1月第4週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20190125


1月第4週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20190125



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ




(2019年1月第4週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 20774円 前週末比+107円

1月第4週の外部環境は、ドル円レートは小幅の円安、NY株は上昇であった。中国が対米輸入を大幅拡大させるという観測報道で前週末のNY株は大幅上昇であったが、月曜の日本株の上昇幅は小さかった。火曜はIMFが世界経済の成長率予想を引き下げという悪材料が出たこともあり下げた。金曜は好材料の少ない日ではあったが、多くのアジア市場の株価と同様に上昇した。基本は日本時間を含むNY株の上下と為替レート、そしてそれらを動かすファンダメンタルズや貿易戦争などの材料によって株価は動いた。結果は3週連続で日経平均株価は上昇であるが、上昇幅は小幅なものにとどまった。


買い方
(1)海外
現先合計   2012億円の買い越し
現物     1202億円の売り越し
先物      811億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


1月第4週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20190125

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20190125

いつものように海外と外資系を比較した。外資系自己の裁定売買は少ないと考え、修正はしていない。

海外と外資系の差は155億円。差は小さい。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフは先物手口に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

買い方のトップはUBS。ここではUBSによる海外自己の裁定解消の買いが650億円あると考える。これ以外にも何通りかの考え方はあるが、仮定を必要としない1番シンプルな考え方を採用する。

第4週は裁定解消売買が出ている。しかし、自己の現物売り・先物買いの金額は少ない。そこでUBSの裁定解消を海外自己と考えた。UBSの裁定売買は規模が小さいので東京自己か海外自己かわからない。第4週の売買を見ると、海外自己を使ったと考えるのが妥当と思われる。

ただその場合、海外は現物売り・先物買いが650億円あることになる。現先合計で海外の買いは2012億円であるが、その大半の実質は現物買いであったことになる。

ゴールドマンの先物は合計ではゼロである。しかし、日経平均型先物が1000億円買い・TOPIXラージ先物が1050億円売りである。ゴールドマンの先物売買には、様々な種類のロングショートがよく見られる。第4週の売買も全部が先物間のロングショートとは言えない。それでも日経平均型先物買い・TOPIXラージ先物売りのロングショートが数百億円レベルで存在していた可能性は、それなりに高いと思う。

ゴールドマンより金額は小さいが、JPモルガンとモルガンMUFGにも日経平均型先物買い・TOPIXラージ先物売りが見える。これらの何割かも先物間のロングショートであると思われる。

海外の先物買いは日経平均ラージ先物買い・TOPIXラージ先物売りになっている。ここから先物間のロングショートを差し引くと、実質的な日経平均ラージ先物の買い越し金額は小さくなり、TOPIXラージ先物は売り越しではなく買い越しになりそうである。

海外は現先合計では2012億円の買い越しで、UBSの裁定解消を除くと現物買いが中心であった。売りと買いが両方出る中、主としてNY株高と多少の円安を材料にして買いの方が多かった。日経平均株価は週間でも少しばかりの上昇であったが、この海外による買いが最も大きく寄与していた。

買い方
(2)自己
自己はいつも最後に掲載。


売り方
(1)個人
現先合計    743億円の売り越し
現物現金    830億円の売り越し
信用       72億円の買い越し
先物       15億円の買い越し

個人は伝統の逆張りの売りになった。高年齢富裕者層を中心に現物現金の売り切りが続いている。スイングトレーダーは戻り売りが続いていたが、売りが減少し、一部で買いに転じる者が出始めた。そのため、信用と先物は小幅の買い越しになった。

売り方
(2)信託
現先合計   599億円の売り越し
現物     153億円の売り越し
先物     446億円の売り越し

昔の信託は年金や生保系の特金など、長期性の資金が大半であった。今もそうした主体の売買は当然ある。加えて、トヨタを中心とする信託方式の自社株買いが第4週も現物に入っているはずである。

ただ、投機的な売買をする信託が少し増えている感じがする。私募投信と同様に、株での運用金額は小さいと思うが、売買回転率が高いのであろう。第4週の信託の売りはずっと以前に買った年金等の売りもあると思う。一方、信託は1月第2週と第3週が買い越しであった。その期間に買った投機筋の利食い売りも含まれている可能性が高い。

売り方
(3)投信
現先合計   568億円の売り越し
現物     178億円の売り越し
先物     390億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 64億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 250億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 200億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で650億円前後の売り越し。

設定と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物          240億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物   140億円前後の買い越し
それ以外の先物     110億円前後の買い越し
合計           10億円前後の買い越し

設定と大口ブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように10億円の買いであった。

投信の売りは設定の買いとブルベア型7本の売りで大半が説明できる。それ以外は10億円だけの買いにすぎない。ただ中身を見ると、現物買い・先物売りである。ロングショート的な私募投信の売買が含まれている可能性がそれなりに高い。


(*)自己という特殊な部門
第4週は買い方の(2)になった。

現先合計 280億円の買い越し
現物   137億円の売り越し
先物   417億円の買い越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 694億円の裁定解消(現物売り・先物買い)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定解消売買上位の証券会社
 みずほ800億円、UBS650億円、
裁定形成売買上位の証券会社
 野村650億円、三菱UFJ150億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 1200億円前後の裁定解消(現物売り・先物買い)
 
2種類の数字の差は500億円。

自己の現物は137億円の売りにすぎない。そのため、海外のところで書いたように、UBSの裁定解消は海外自己と考えた。

それを除いても現物売り・先物買いの裁定解消売買がどこにあるかが見えない。裁定解消売買は694億円に近かったと考える。それを上回る裁定解消売買があったとすれば、日銀ETF準備用の現物買い・先物売りとセットで自己に存在していたと考えるのが一番自然な形になる。


自己に含まれる日銀ETF
 60億円の買い

日銀ETF以外の自己
 220億円前後の買い

ディーラーによるポジション調整の売買差額の範囲内として許される金額である。


(1月第4週合計)
合計すると、「海外、自己の買い越しvs個人、信託、投信の売り越し」であった。

買い方は海外の買いが中心であった。海外は売りと買いがぶつかりあい、合計すると海外にしては大量とは言えない買い越し金額であった。しかし第4週の株価が上昇したのは、大半がこの海外による買いが寄与していた。

売り方は個人、信託、投信が中心であった。戻り相場が続いていたので、売り指し値もあまり高くはなかったようである。

結果として、日経平均株価が107円上昇した位置で週末の需給は均衡し、1月第4週を終えることになった。



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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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