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2019年1月第3週 株 コメント

1月第3週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20190118


1月第3週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20190118



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ




(2019年1月第3週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 20666円 前週末比+306円

1月第3週の外部環境は、ドル円レートは円安、NY株は上昇であった。第3週もこの2つを主な材料として戻り相場が続いた。火曜は安く始まったが、中国の景気刺激策に対する期待が高まり上昇。水曜と木曜は買いが続いた疲れから反落。木曜の引け後に日本電産が中国経済の急速な悪化を理由に決算を下方修正。しかしその後、ムニューシン財務長官が対中関税の撤廃を検討との報道があり、NY株が上昇。これを受けて金曜の日本株も上昇した。週間では2週連続の上昇で週を終えることになった。


買い方
(1)自己
自己はいつも最後に掲載。

買い方
(2)海外
現先合計    970億円の買い越し
現物      543億円の売り越し
先物     1512億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


1月第3週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20190118

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20190118

いつものように海外と外資系を比較した。外資系自己の裁定売買は非常に少ないので修正はない。

海外と外資系の差は1051億円。海外以外の主体が先物を売っている。この大部分、すなわち1000億円前後は外資系自己の売りと推定する。自己の現物買いから見て、外資系自己は1000億円前後の現物買い・先物売りを実施していた可能性が高い。詳細は自己のところで説明する。

その反対に海外が1000億円前後の現物売り・先物買いを実施していたと思われる。海外による1000億円前後のロングショートの解消を外資系自己が受けたと考える。

1社か数社の少数の大口顧客が、1社か数社の少数の外資系証券でこの売買を実施したと考える。ただ外資系の先物手口が海外買いと自己売りがセットになっているはずなので、どこの外資系証券が使われたかはわからない。ただ金額を考えると、売買枚数の多い外資系証券ということになる。

第2週も含めて、今までは現物買い・先物売りのロングショートが多かった。その反対売買も当然あるはずである。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフは先物手口に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

買い方のトップはクレディ・スイス。第2週も買っていた。昨年秋にCTAが大量に売買して大損をした例がある。投機筋の買いである可能性が高い。

買い方の2番目はゴールドマン。ここも第2週に買っていた。ゴールドマンの日経平均型は投機筋の買いである可能性が高い。TOPIX型は長期性の投資的資金も多い。ただ比率を考えるならば、投機性の資金の比率が高いと思われる。

売り方のトップはモルガンMUFG。ここも日経平均型は回転が速い。やはり投機筋の売りである可能性が高い。

海外は現先合計で970億円の買いである。そこに1000億円前後の現物売り・先物売りのロングショートがあると考えている。これを除けば買い越しの金額は現物も先物も半々くらいになる。

先に書いた通り、先物は主として投機筋の売買がぶつかって買い越しになった。現物はわからない。それでも比率を考えると、現先合計でも投機筋の比率が高かったと思われる。そこに1000億円のロングショートが加わる。

第3週はNY株や為替動向を見ながら海外の中でも売りと買いがぶつかった。海外全体では買い越しになった。買い越しの金額は小さかったが、株価上昇の最大の原動力になった。


売り方
(1)個人
現先合計   1586億円の売り越し
現物現金    887億円の売り越し
信用      110億円の売り越し
先物      589億円の売り越し

個人は伝統の逆張りの売りになった。個人の売買パターンからすると、売り上がりが普通であろう。信用と先物は大きく売った後は買いに戻るが、まだその段階までは達していなかった。

売り方
(2)投信
現先合計   722億円の売り越し
現物     155億円の売り越し
先物     568億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 112億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 150億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 100億円前後の売り越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅤ ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ」
 100億円前後の買い越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で200億円前後の売り越し。

設定と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物          270億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物   360億円前後の売り越し
それ以外の先物      20億円前後の売り越し
合計          650億円前後の売り越し

設定と大口ブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように650億円の売りであった。

第2週はこれが1260億円の買いであった。私募投信の投機的な買いが中心であると考えた。その買いの一部が利食いやヘッジで売られた割合が高いと考える。


(*)自己という特殊な部門
第3週は買い方の(1)になった。

現先合計 1027億円の買い越し
現物   1536億円の買い越し
先物    509億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 108億円の裁定形成
 (現物買い・先物売り、売り裁定の解消売買も含む)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 三菱UFJ200億円(売り裁定の解消売買と思われる)
裁定解消売買上位の証券会社
 野村100億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 300億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)
 
2種類の数字の差は200億円。

海外のところで書いたように、外資系自己の現物買い・先物売りが1000億円前後あると考える。すぐ後で説明するが、現物買い・先物売りの裁定売買は250億円に近かったと考える。


自己に含まれる日銀ETF
 752億円の買い

日銀ETF以外の自己
 280億円前後の買い(現先合計だが現物が中心)

ディーラーによるポジション調整の売買差額の範囲内として許される金額である。


上記のような売買を想定して自己の現物と先物の売買を計算すると

現物
外資系自己1000億円買い+裁定250億円買い+ディーラー280億円買いで合計1530億円買い
      ↑
実際は1536億円の買い、誤差6億円

先物
外資系自己1000億円売り+裁定250億円売り+日銀ETF750億円買いで合計500億円売り
      ↑
実際は509億円の売り、誤差9億円

現物で誤差6億円、先物で誤差9億円。自己の売買は他にも複雑な売買があるはずである。誤差はたまたま小さくなっただけと考える。

それでも自己には、上記のようなロングショートの受けや裁定売買があった可能性が高い。


(1月第3週合計)
合計すると、「自己、海外の買い越しvs個人、投信の売り越し」であった。

買い方は日銀ETFを中心とする自己が最大であるが、これは水曜の下げ局面での買いが中心である。次は海外の買いが多い。NY株上昇や円安を材料に、投機筋を中心に買い上がったと考える。

売り方は個人、投信が中心であった。上昇相場での個人による上値の指し値売りは伝統的パターンである。投信も私募投信の売りが多かったと考える。利食いのため、個人と同様に上値の指し値売りが中心であったと思われる。

結果として、日経平均株価は306円上昇した位置で需給が均衡して1月第3週を終えることになった。



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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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