FC2ブログ

2018年11月第3週 株 コメント

11月第3週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20181122


11月第3週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20181122



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年11月第3週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 21647円 前週末比-34円

11月第3週の外部環境は、ドル円レートは小幅の円高、NY株は大幅下落であった。月曜の夕方にカルロス・ゴーン逮捕という衝撃的な事件が起こり、火曜の日産株は下落したが、全体への影響はあまりなかった。月曜、火曜のNY株は大幅安であった。しかし特に水曜は夜間のNYダウ先物が戻り続けたこともあり、日本の株価も寄り安の後は戻した。週間では内需株やそれまで急落していた半導体製造装置関連などが中心に上昇し、日経平均株価も小幅安で週を終えることになった。


買い方
(1)自己
自己はいつも最後に掲載。

買い方
(2) 事法
現先合計  1649億円の買い越し
現物    1702億円の買い越し
先物      52億円の売り越し

東芝が21日に1071億円の自社株買い。まだ予定の7000億円は遠く、買いは続く。

買い方
(3)信託
現先合計  693億円の買い越し
現物    402億円の買い越し
先物    291億円の買い越し

信託は第1週と第2週が売り越し。ファンダメンタルズの悪化を感じたからと思われるが、その後、ファンダメンタルズに変化はない。第3週は逆張りではあるが、急落後は買い上がりもしていた。ファンダメンタルズは軽視、大きく下げれば積極的に買う投資家が動いたようだ。

買い方
(4)投信
現先合計   529億円の買い越し
現物     141億円の買い越し
先物     388億円の買い越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 184億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 200億円前後の買い越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 50億円前後の買い越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で350億円前後の買い越し。

設定と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物           40億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物   200億円前後の買い越し
それ以外の先物     160億円前後の売り越し
合計            0億円前後の買い越し

設定と大口ブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように売り越し買い越しの金額はゼロに近かった。

この週の投信の買いは設定と大口ブルベア型投信の買いだけで大半の説明がつく。

それ以外で、150億円ほどの日経平均ラージ先物買い・TOPIXラージ先物売りが見える。私募投信が10月以降繰り返しているロングショート的な売買をしたのかもしれない。


売り方
(1)海外
現先合計   5111億円の売り越し
現物     1968億円の売り越し
先物     3143億円の売り越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


11月第3週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20181122

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20181122

いつものように海外と外資系を比較した。(1)、(2)はほぼ毎週ある裁定絡みの売買の修正である。

修正後の外資系と海外の差は2148億円。この買いの中にはドイツ自己によるTOPIXラージ先物買い=裁定の先物買いが1100億円前後あると考えている。後ほど自己のところで説明する。

残りの1000億円の買いは、ドイツのように現物売り・先物買いを実施して東証に裁定残とは報告していない外資系の自己の売買かもしれない。これもまたドイツ自己の売買かもしれないが、東証発表の裁定残が動いていないのでドイツとは断定できない。同様な外資系自己によるTOPIXラージ先物買いは10月以降に大量に入っているが、確かなことはわからない。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフは先物手口に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

売り方トップはゴールドマン。2週連続で売り方トップである。しかし、ゴールドマンにしてはゴミみたいな金額なので、大勢いる大口顧客の中の誰かはわからない。

ABNアムロクリアリングの売りは投機筋の売りと考えて良い。

モルガンMUFGのTOPIXラージ先物も2週連続で売りである。第2週で書いた通り、9月に短期間で猛烈に買った。その分の損切り売りであろう。

海外は現物、日経平均ラージ先物、TOPIXラージ先物を分散して売っている。先物手口はドイツ以外の大半が小口の売りになっている。売りが分散しており、数少ない集団が大きく売ったのではなく、多種類の集団が少しずつ売った形になっている。

海外が売った主な原因はNY株の急落であり、その背景は世界経済の先行き減速懸念であろう。第2週と同様に、こうした環境下では海外の中でどんな主体が売りの中心であったかはわからない。海外なら年金からヘッジファンドまでの様々な主体の売りが考えられる環境であったからだ。

売り方
(2)個人
現先合計  352億円の売り越し
現物現金  438億円の売り越し
信用     76億円の買い越し
先物     10億円の買い越し

今年に入って個人は11月第2週まで36週連続で逆張りが続いていた。それが37週目にして途絶えてしまい、順張りの売りになった。高年齢富裕者層の現物現金の売り切りが少し多かった。


(*)自己という特殊な部門
11月第3週は買い方の(1)になった。

現先合計 2257億円の買い越し
現物    176億円の買い越し
先物   2081億円の買い越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 193億円の裁定解消(現物売り・先物買い)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定解消売買(または売り裁定形成売買)上位の証券会社
 みずほ250億円、ソシエテ200億円、野村200億円
裁定形成売買上位の証券会社
 ドイツ300億円、UBS250億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 1300億円前後の裁定解消(現物売り・先物買い)

2種類の数字の差は1100億円。現物は176億円の買い越しである。

裁定解消売買は1300億円に近かったと考える。第3週は裁定売残の増加も大きい。その1株当たりの単価が大きく低下している。これはTOPIX型の売り裁定が増加したことを示す。日経平均型はTOPIX型よりも1株当たりの単価が高い。買い裁定の残高はずっと以前から1株当たりの単価は低く、TOPIX型が中心であった。すなわちTOPIX型の売り裁定形成と買い裁定解消=現物売り・先物買いが入っていたのである。

TOPIX型の売り裁定と裁定解消が入ったということはTOPIXラージ先物を買った証券会社がいる。TOPIXラージ先物を1番大量に買い越しているのはドイツである。ドイツ1社で1100億円前後の裁定に伴う先物買いを入れている。自己の現物が売り越しではなく小幅の買い越しになっているのは、日系大手中心に日銀ETF準備用の現物買い・TOPIXラージ先物売りが入っているからだと思われる。

自己に含まれる日銀ETF
 2157億円の買い

日銀ETF以外の自己
 100億円前後の買い(現先合計)

金額としては小さい。無視しても構わない。


(11月第3週合計)
合計すると、「自己、事法、信託、投信の買い越しvs海外、個人の売り越し」であった。

ファンダメンタルズの悪化を警戒してNY株が急落し、海外がいつものように大量に売ってきた。個人は久々に順張りの売りになったが、金額は小さかった。

日銀ETF、事法、信託、投信は買い向かった。日銀ETFは下がると買うが、第3週は下げ幅の割には買い金額が大きかった。事法はしばらく高水準の自社株買いが続く。第2週はファンダメンタルズの悪化を警戒して信託、投信が売り越したが、第3週はNY株の急落後に押し目を買ってきた。

信託を中心とする国内投資家が第2週とは異なって買い越しであり、買い上がりもしていた。国内投資家の弱気派が第2週に売り下がり、第3週は強気派が買い上がっていた。

こうした国内投資家の中のファンダメンタルズ軽視、株価が大きく下げたら買う派の存在が、海外の大量売りにもかかわらず下げ幅を小さくするのに貢献した。日銀ETFと自社株買い以外に多少ではあるが買い上がる主体が存在していたのである。

結果として週末の日経平均株価は34円下落した位置で需給が均衡し、11月第3週を終えることになった。



【いつもクリックで応援していただき、大変感謝しております】      
  

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

 株式関連 株 コメント一覧

  • 投資部門別 現物先物 時系列表

  • 投資部門別売買状況 時系列グラフ

  • 12月第1週 株 コメント

  • 11月第4週 株 コメント

  • 11月第3週 株 コメント

  • 11月第2週 株 コメント

  • 11月第1週 株 コメント

  • 10月第5週 株 コメント

  • 10月第4週 株 コメント

  • 10月第3週 株 コメント

  • 10月第2週 株 コメント

  • 10月第1週 株 コメント

  • 9月第4週 株 コメント

  • 9月第3週 株 コメント

  • 9月第2週 株 コメント

  • 9月第1週 株 コメント

  • 8月第5週 株 コメント

  • 8月第4週 株 コメント

  • 8月第3週 株 コメント

  • 8月第2週 株 コメント

  • 8月第1週 株 コメント

  • 7月第4週 株 コメント

  • 7月第3週 株 コメント

  • 7月第2週 株 コメント

  • 7月第1週 株 コメント

  • 6月第4週 株 コメント

  • 6月第3週 株 コメント

  • 6月第2週 株 コメント

  • 2017年年間 株 コメント

  • 日銀資金循環統計 株 長期グラフ

  • 日銀資金循環統計 株 コメント

  • 株式先物投資部門別売買状況

  • 大手証券 先物建玉推移 グラフ

  • 投資部門別売買状況のアノマリー

  • 海外投資家の日本株国別売買保有

  • 海外投資家の株式買い越し金額

  • 世界の株価 国別 長期推移

  • 世界の住宅用不動産価格

  • 長期の実質実質為替レート

  • 政府・日銀の犯罪的な政策の誤り

  • 最新記事
    カテゴリ
    全記事表示リンク
    目次のページを表示

    最新コメント
    Twitterを表示
    経済指標が意味するところを解説
    FC2カウンター
    最新トラックバック
    検索フォーム
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    RSSリンクの表示
    Web Analytics