FC2ブログ

2018年11月第2週 株 コメント

11月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20181116


11月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20181116



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年11月第2週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 21680円 前週末比-570円

11月第2週の外部環境は、ドル円レートは円高、NY株は下落であった。第2週の下げは、NY株の下げが1番大きく響いた。月曜にアップルへの部品供給メーカーの売上予想が大きく下方修正され、アップル株とNY株、そして火曜の日本株急落の原因になった。水曜は米中貿易摩擦緩和の材料が日本の株価を少し戻らせた。木曜のエヌビディアの決算は売上予想が予想を下回り、エヌビディア株の急落と金曜の日本株の下げをもたらした。ファンダメンタルズに対する警戒感が、NY株を引き下げ、週間の日経平均株価も引き下げて週を終える結果になった。


買い方
(1) 事法
現先合計  2542億円の買い越し
現物    2484億円の買い越し
先物      58億円の買い越し

東芝が13日と15日の合計で1360億円の自社株買い。第3週に入っても買っている。しかし予定の7000億円は遠く、まだ買い続ける。他にも中小口の自社株買い実施を発表した企業は多い。今後も高水準の自社株買いは続く。

買い方
(2)個人
現先合計  1294億円の買い越し
現物現金   183億円の買い越し
信用     891億円の買い越し
先物     220億円の買い越し

今年に入って個人は46週中43週で逆張り。伝統の逆張りの買いである。ただ現物現金の買いは少ない。高年齢富裕者層の売り切りが続いているからだ。この売りは、株価の右肩上がりの相場がより長く定着して過去の暴落局面が忘れ去られ、インフレが続いて預金の価値が著しく目減りしない限り止まらない。

買い方
(3)自己
自己はいつも最後に記載。


売り方
(1)海外
現先合計   2634億円の売り越し
現物     1370億円の売り越し
先物     1264億円の売り越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


11月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20181116

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20181116

いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週ある裁定絡みの売買の修正である。

修正後の外資系と海外の差は743億円。この買いの多くはドイツ自己の買い=売り裁定の先物買いと考えている。後ほど自己のところで説明する。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフは先物手口に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

第2週も重要な点はツイッターですでに説明しているので、それを再掲載する。

上記の内容を補完すると、第1週の売買の建玉移管とギブ・アップは多かった。毎週存在するが、売り越し買い越しの金額が少なかった割には多かった。売り方上位のゴールドマン、モルガンMUFG、クレディ・スイスも同様である。

売り方トップのゴールドマンの売りの背景はわからない。先に示したリンク先のゴールドマンの建玉推移を見るとそうなる。週間で650億円売りというのは、ゴールドマンの中ではゴミ見たいな金額である。大勢いる大口顧客の中の誰でもありになるからだ。

モルガンMUFGは9月に短期間で猛烈に買った。その分の損切り売りが第2週に出ている。しかし、9月に買った分はまだ残っている。残りの損切り売りも遠からず出るであろう。

バークレーズは10月第5週に書いたが、長期性の資金がずっと前に買った分の売りが続いていると思われた。それがどこで止まるかがよくわからなかったが、とりあえず11月第1週で一旦は終了したように思われる。第2週にバークレーズが売った分の大部分は他社に移管された。すなわち、別の顧客の売りであったからだ。

海外は現物も先物も両方売り越しである。第2週は投機中心か投資中心かはわからない。ただ1つ明らかなことは、NY株がハイテク株の売り上げ見通しに疑いが生じて売られているということである。大元に世界経済のファンダメンタルズの悪化に対する警戒感がある。

海外は順張り傾向が強い。年金であろうがヘッジファンドであろうが、ファンダメンタルズに対する警戒感を抱くと売るというのが基本的な売買パターンである。株価が下がると買う逆張り傾向が強い国内とは正反対の売買パターンである。

海外の中でどんな主体が売ったかはわからない。しかし第2週は、海外なら年金からヘッジファンドまでの様々な主体の売りが考えられる外部環境であったと言える。

売り方
(2)信託
現先合計  1540億円の売り越し
現物     671億円の売り越し
先物     869億円の売り越し

信託は2週連続の売り。第1週は売り越しであったが、株価は少し上昇しており、伝統的な逆張りの売りであった。しかし、第2週は下げ局面での順張りの売りである。

先に書いた通り、国内は逆張り傾向が強い。それは信託も同様である。その信託が順張りで売ってきた。反伝統的とも言える売りである。

第1週でも書いたように、海外と同様にファンダメンタルズに対する警戒感を持っているから売ったはずである。伝統に反する売りを実施したわけであるから、第2週に売った信託のファンダメンタルズに対する警戒感は、少しではなく相当強いものであったに違いない。

売り方
(3)銀行
現先合計   648億円の売り越し
現物     242億円の売り越し
先物     405億円の売り越し

現物の売りは持ち合い解消売り。これは株価の上下に無関係の売りである。先物は為替のディーラーと同様に投機色の強い売買をする。

現在のポジションは売り買いどちらかに大きくは傾いていないと思う。それでも順張りで売ったということは、信託ほどは強くはないにしても、ファンダメンタルズに対する警戒感があるから売ったのだと思われる。

(4)投信
現先合計   107億円の売り越し
現物     211億円の買い越し
先物     317億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 420億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 200億円前後の買い越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 150億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で25億円前後の買い越し。

設定と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買
現物          210億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物   270億円前後の買い越し
それ以外の先物     610億円前後の売り越し
合計          550億円前後の売り越し

設定と大口ブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように550億円前後の売り越しであった。

第2週もいくつかも特色がある。1番強く感じたのは、TOPIXラージ先物601億円の売りである。その他もろもろの投信の売り合計を少し上回っている。これはおそらく私募投信のヘッジ売りが中心と見る。ファンダメンタルズに対する警戒感を持ったから売ったのであろう。順張りで売った信託のファンドマネージャー、銀行のディーラーと同様の警戒感だと思われる。

それ以外にも200億円ほどの現物売り・日経平均ラージ先物買いが見える。第1週にこれと正反対の売買が500億円ほど見えた。私募投信が第1週に組んだロングショートの解消売買かもしれない。


(*)自己という特殊な部門
11月第2週は買い方の(3)になった。

現先合計  956億円の買い越し
現物   1410億円の売り越し
先物   2366億円の買い越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 174億円の裁定解消(現物売り・先物買い)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定解消売買(または売り裁定形成売買)上位の証券会社
 三菱UFJ250億円、みずほ200億円
裁定形成売買上位の証券会社
 ドイツ300億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 1350億円前後の裁定解消(現物売り・先物買い)

2種類の数字の差は1200億円。現物は1410億円の売りである。

現物の売り越し金額からみると裁定売買は1350億円に近かったと思われる。第3週は裁定買残の減少よりも売残の増加の方が多い。すなわちかなり多くの売り裁定=現物空売り・先物買いが入っていたのである。

先物手口を見る限り、その多くはドイツと三菱UFJであると思われる。

海外のところで書いたように外資系の自己に買いが743億円見えた。これとイコールではないが、近い金額の売り裁定の先物買いをドイツが実施した。三菱UFJも同様な売り裁定の先物買いを、東証公表分と公表分以外で実施していると思われる。


自己に含まれる日銀ETF
 1466億円の買い

日銀ETF以外の自己
 500億円前後の売り(現先合計)

金額としては大きくない。難解な自己をこれ以上追求することは、費用対効果の面で効率が悪い。


(11月第2週合計)
合計すると、「事法、個人、自己の買い越しvs海外、信託、銀行、投信の売り越し」であった。

ファンダメンタルズに対する警戒感によるNY株の下落を嫌気して海外が売ってきた。加えて信託、銀行、そして投信の一部もファンダメンタルズに対する警戒感を感じて売ってきた。順張りが多い海外はいつも通りの売りである。しかし、逆張りが多い国内が順張りで売ると言うことは、ファンダメンタルズに対する警戒感がかなり高まっているということであろう。

事法、個人、日銀ETFは買い向かった。個人と日銀ETFは下がれば買う逆張りの主体、事法は決算発表終了後の自社株買いが増える時期である。

結果として週末の日経平均株価は570円下落した位置で需給が均衡し、11月第2週を終えることになった。



【いつもクリックで応援していただき、大変感謝しております】      
  

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

 株式関連 株 コメント一覧

  • 投資部門別 現物先物 時系列表

  • 投資部門別売買状況 時系列グラフ

  • 12月第1週 株 コメント

  • 11月第4週 株 コメント

  • 11月第3週 株 コメント

  • 11月第2週 株 コメント

  • 11月第1週 株 コメント

  • 10月第5週 株 コメント

  • 10月第4週 株 コメント

  • 10月第3週 株 コメント

  • 10月第2週 株 コメント

  • 10月第1週 株 コメント

  • 9月第4週 株 コメント

  • 9月第3週 株 コメント

  • 9月第2週 株 コメント

  • 9月第1週 株 コメント

  • 8月第5週 株 コメント

  • 8月第4週 株 コメント

  • 8月第3週 株 コメント

  • 8月第2週 株 コメント

  • 8月第1週 株 コメント

  • 7月第4週 株 コメント

  • 7月第3週 株 コメント

  • 7月第2週 株 コメント

  • 7月第1週 株 コメント

  • 6月第4週 株 コメント

  • 6月第3週 株 コメント

  • 6月第2週 株 コメント

  • 2017年年間 株 コメント

  • 日銀資金循環統計 株 長期グラフ

  • 日銀資金循環統計 株 コメント

  • 株式先物投資部門別売買状況

  • 大手証券 先物建玉推移 グラフ

  • 投資部門別売買状況のアノマリー

  • 海外投資家の日本株国別売買保有

  • 海外投資家の株式買い越し金額

  • 世界の株価 国別 長期推移

  • 世界の住宅用不動産価格

  • 長期の実質実質為替レート

  • 政府・日銀の犯罪的な政策の誤り

  • 最新記事
    カテゴリ
    全記事表示リンク
    目次のページを表示

    最新コメント
    Twitterを表示
    経済指標が意味するところを解説
    FC2カウンター
    最新トラックバック
    検索フォーム
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    RSSリンクの表示
    Web Analytics