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2018年6月第2週 株 コメント

6月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180615


6月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180615



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年6月第2週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 22852円 前週末比+157円

6月第2週の外部環境は、為替レートが円安、NY株は小幅下落であった。火曜に米朝首脳会談、水曜に米FOMC、木曜にECB理事会、金曜に日銀金融政策決定会合があった。あえて言うなら、米朝首脳会談は期待で買われ、実際に悪材料は出なかった。FOMCはややタカ派的でNY株が売られたので、木曜の日本株も売られた。ECBはややハト派的でユーロが売られ、金曜の日本株も買われた。日銀は影響がなかった。日経平均株価は2週連続で上昇して引けることになった。


買い方
(1)海外
現先合計 5477億円の買い越し
現物    318億円の買い越し
先物   5160億円の買い越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


6月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20180615

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20180615


いつものように海外と外資系を比較した。(1)(2)はほぼ毎週のようにある裁定売買の修正である。(3)は中心限月である日経平均ミニ先物の9月限の建玉がわからないので、今の時期は入れている修正である。

修正前の2705億円から修正後の1864億円へと差が縮小した。この1900億円近い売りが外資系の自己の売りであることはほぼ間違いない。

第2週に日経平均ラージ先物を大きく売り越している主体は自己以外は投信だが、投信の売りは大半が日系大手に回っている。従って、外資系で1900億円も売ることのできる主体は自己しかない。後で自己の所で示すが、第2週は日銀ETF以外の自己が2900億円の売り越しである。この自己の売りの何割かが外資系の自己の売り1900億円に相当すると考える。

自己が取引所内取引で1900億円も売り越す場合、取引所外では1900億円の買いがあるはずである。従って、何らかの主体が自己に対して1900億円売っている。何らかの主体とは海外であろう。第1週はここに4000億円近い海外による買いがあった。その反対売買としての売りがあったと考える。

海外の買いは現先合計で5477億円である。取引所外をも含めた海外の買いは、この分を差し引き、3600億円以下であった可能性が高い。2600億円であった可能性もある。それでも海外が最大の買い主体であったという事実に変わりはない。そして、日経平均ラージ先物を中心に買い越している。

先物の買い方上位5社中4社のゴールドマン、ソシエテ、メリル、モルガンMFUGは第1週と同じである。そして日経平均ラージ先物については、以前売った分の買い戻しが続いている可能性が高い。

買い戻しはTOPIXラージ先物にもいくらか入っている。それがパリバ、JPモルガン、クレディスイスのTOPIXラージ先物売り・日経平均ラージ先物買いを通じて、日経平均ラージ先物の買いに変わっている。

上から上位4番目のABNアムロクリアリングは売ったり買ったりしているが、ヘッジファンドを中心とする投機筋の買いである。建玉はゼロ近辺を移動しており、買い戻し、新規買いの両方がある。

第2週の海外は、米朝会談やECB理事会、そして円安といった材料を見ながら、日経平均ラージ先物を中心とした先物を買い戻す、あるいは投機的に買う投資家が多かった。


売り方
(1)個人
現先合計  2146億円の売り越し
現物現金  1631億円の売り越し
信用     204億円の買い越し
先物     720億円の売り越し

個人は5月第4週、第5週の下げ局面では押し目買いを入れていた。それが6月第1週、第2週に株価が上昇すると売り越しになった。逆張りの継続で売りになっている。信用だけは小幅だが買い越しである。スイングトレーダーは利食い売りから新規買いに転じる者が増えた。売り一辺倒の高年齢富裕者層による現物現金を中心とする売りは出ている。

売り方
(2)自己
自己はいつも最後に掲載。

売り方
(3)信託
現先合計  1187億円の売り越し
現物     307億円の売り越し
先物     880億円の売り越し

信託のTOPIXラージ先物は822億円の売りである。これは配当込みTOPIX連動目的でTOPIXラージ先物を買っていた分を売却し、現物を買っている分である。それを考慮すると、信託の売りの大半は現物に出ている。5月第5週、6月第1週と信託は買い越しになった。第2週は現物を中心に売り越しになった。この位置の信託は通常は売り越しであろう。

売り方
(4)投信
現先合計   690億円の売り越し
現物      69億円の売り越し
先物     620億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 382億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 550億円前後の売り越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 150億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で800億円前後の売り越し。

設定解約とブルベア型投信7本以外の投信による売買
現物          310億円前後の買い越し
日経平均ラージ先物    80億円前後の売り越し
それ以外の先物     270億円前後の買い越し
合計          500億円前後の買い越し

設定解約とブルベア型投信7本を除くその他もろもろの投信の売買は、現先合計では上記のように500億円の買い越しであった。この金額なら、公募より私募の方が少し多いという感じはする。投信全体では売り越しであるが、この位置を買う投信もあるということだ。


(*)自己という特殊な部門
6月第2週は売り方の(2)になった

現先合計 2120億円の売り越し
現物    871億円の買い越し
先物   2991億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 359億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 ドイツ400億円、みずほ150億円、UBS100億円

裁定解消売買上位の証券会社
 三菱UFJ200億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 1500億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の方法の差は1100億円

この差についても確かなことはわからない。勘のレベルでは、第1週の公表裁定残は少し減りすぎであり、第2週は減りすぎた公表裁定残を事実上訂正して少し増やしているような感じがする。自己による現物買いが871億円であるから、この前後が真の裁定形成売買の数字の1つの目途になるかもしれない。

自己に含まれる日銀ETF
 763億円の買い

日銀ETF以外の自己
 2900億円前後の売り(現先合計)

かなり大きく増加した。海外のところでも書いたように、取引所外で2900億円売った主体があり、同じく取引所外で自己が2900億円買っているから取引所内の自己に2900億円の売りが現れる。

取引所外で売った主体のうち、少なくとも1900億円は海外である。残りの1000億円はわからない。その多くも海外である可能性はそれなりに高いと思われる。


(6月第2週合計)
合計すると「海外の買い越しvs個人、自己、信託、投信の売り越し」であった。

自己には日銀ETFの買いが含まれている。従って、それ以外に多くの売りが存在している。その多くは海外の代理の売りである可能性が高い。海外の実質的な買い越し金額は減少するが、最大の買い越し主体であることに変わりはない。日経平均ラージ先物に対する買い戻しが多かった。

個人に加え、信託、投信の上値の戻り売りは続いた。

戻り相場での「海外の買いvs国内中心の売り」という伝統的なパターンであった。

週末の日経平均株価は157円上昇した位置で需給は均衡し、6月第2週を終えることになった。



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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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