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2018年2月第4週 株 コメント

2月第4週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20180302


2月第4週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20180302



時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2018年2月第4週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 21182円 前週末比-711円

2月第4週は為替レートがやや円高方向に進行した。そしてNY株価が金曜、月曜の夜は上昇、火曜、水曜、木曜の夜は大きく下げた。特に火曜の夜はパウエルFRB議長が議会証言で予想以上のタカ派的な発言をしたこと、木曜の夜はトランブ大統領が鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課すると発言し、貿易摩擦の懸念が大きな下げの材料となった。日本の株価もNYに連動する形で週の前半は上昇、後半は下落となった。週間の日経平均株価は1892円下げた2月第1週以来の下げ幅を記録して週を終えた。


買い方
(1) 自己
自己はいつも最後に掲載

買い方
(2)個人
現先合計  3852億円の買い越し
現物現金  1646億円の買い越し
信用    1713億円の買い越し
先物     493億円の買い越し

現物現金は高年齢富裕者層の売りがあるとは思う。しかしそれ以上にニューマネーが流入しているようなので、その買いが勝ったようである。信用と先物は買いがたまっていたのでこの位置でこれだけの買いはやや以外であった。大幅な買い越しとはいえ、日経平均株価は大きく下げていた。悪材料が出て株価が下げなければこれだけの買いは出てこなかった。

買い方
(4)事法
現先合計 916億円の買い越し
現物   873億円の買い越し
先物    43億円の買い越し

大半が自社株買い。NTTドコモが2月26日-2月28日に97億円買っているが、毎日32億円強の買いを続けているので、第4週の買い越し金額は、162億円ほどということになる。

買い方
(4)投信
現先合計  276億円の買い越し
現物    435億円の買い越し
先物    159億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 725億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 100億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 300億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で600億円前後の売り越し。7週間続いた買い越しから売り越しに転じる。

上記以外の投信による売買
現物         290億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物  690億円前後の買い越し
それ以外の先物    220億円前後の売り越し
合計         180億円前後の買い越し

その他もろもろの投信の売買は公募、私募を合計すると上記の金額であり、現先合計では180億円前後の買い越しであった。通常の日本株型投信への資金純流入は継続。ブルベア型投信は売り越しになった。


売り方
(1)海外
現先合計   9413億円の売り越し
現物     3484億円の売り越し
先物     5929億円の売り越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


2月第4週 大手証券 先物手口概算

ブログ週間先物手口20180302

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20180302

いつものように海外と外資系を比較した。(1)はほぼ毎週のようにある外資系の裁定売買分の修正である。

海外と外資系の差が2188億円もある。普通なら数百億円レベルである。2月は4週間の合計で1.2兆円にも達した。第3週にも書いたが、これは海外から通常とは異なる売りが入っているからである。海外の売りはいったん自己の先物が買い向かい、近い金額が自己の現物売りとして出されている可能性が高い。このオペレーションをどこの証券会社が行ったかはまだ確定できない。第4週はロールオーバーが始まり、先物の売買金額が増えたので、第3週から新たにわかった事実は少なかった。

売り方のトップはクレディ・スイス。クレディ・スイスの建玉推移をこのページの15番目に掲載している。このうち日経平均ラージ先物はショートになったのは第3週。そこから2250億円も売っている。こうした売買をするのは、CTAも含むヘッジファンドくらいしか考えられない。

ソシエテはまだ両建玉はロングである。ここは客層が広いこともある。長期性、短期性の資金のどちらかには絞れない。

バークレーズとメリルのTOPIXラージ先物はずっと買っていた分の売りなので長期性の投資的資金である可能性が高い。

海外全体では先物主体の売りであり、しかも日経平均型の先物の売りが多い。ただ、第3週よりも現物の売りが増えた。従って、短期性の投機的資金の比率がまだ高いとしても、中長期性の投資的資金の割合も第3週よりは高くなっていると思われる。


(*)自己という特殊な部門
2月第4週は買い方の(1)になった
現先合計 4772億円の買い越し
現物   1443億円の売り越し
先物   6215億円の買い越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 1690億円の裁定解消(現物売り・先物買い)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定解消売買上位の証券会社
 みずほ1300億円、三菱UFJ700億円
裁定形成売買上位の証券会社
 野村150億円、ドイツ150億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 2500億円前後の裁定解消(現物売り・先物買い)

2つの数字の差は850億円。差は大きい。みずほ1社が先物を2600億円買い越している。日系の機関投資家で先物の大量買いはほとんど存在しない。この多くはみずほの自己の買いであり、現物と先物を同時に売買しなかっただけの裁定解消買いが多数あたのであろう。少なくとも850億円はありそうである。第4週の実質的な裁定解消売買は2500億円に近かった。

一方、自己の現物売りは1443億円である。裁定解消売りだけで2500億円ある。加えて海外のところで海外の先物売り・自己の先物買い・自己の現物売りという裁定類似の売買が2100億円あると書いた。ここは少し苦しいのであるが、日銀ETF準備用の現物買い・先物売りが3200億円前後入ったと想定する。日銀ETF買いが毎週大量に入っているので、その準備用のポジションが必要であることまでは間違いないと思う。

自己に含まれる日銀ETF
 2257億円の買い

日銀ETF以外の自己
 1600億円前後の買い(現先合計)

この金額は第3週と比較しても大きい。最近は買いの方が多く、海外の代理の買いかもしれない。ただその根拠は薄い。第4週の買いはわからないと正直に書くのが妥当であろう。


(2月第4週合計)
合計すると「自己、個人、事法、投信の買い越しvs海外の売り越し」であった。

海外の売りは少し増加し、1月第2週以降の売り越し金額は合計7兆円にのぼった。第4週はクレディ・リヨネを通じてヘッジファンドらしき売りが出た。しかし、それ以外にも多額の売りが出ている。

国内は信託が売り越しになったが、それ以外の主要部門は買いで向かった。

国内買いvs海外売りの結果、2月第4週末の日経平均株価は711円下落した点で需給が均衡し、週を終えることになった。急落した2月第1週と同様である。NY株急落という悪材料が出て、買い方も売り方も指し値が下がっる中、買いよりも売りの方が金額が多かった。国内のニューマネーをも引っ張り出すほど買いが増えるためには、株価は大きく下がるしかなかったのである。


2月月間


2月月間 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント月次20180302

2月月間 大手証券 先物手口概算
ブログ月間先物手口20180302

記録にとどめておくべき事項、数字

(1)投信現物
野村総研によると2月の公募型日本株投信は2858億円の資金純流入

(2)投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 3500億円前後の買い越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 100億円前後の買い越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 100億円前後の買い越し

上記を含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で4000億円前後の買い越し

(3)事法部門での自社株買い
NTTドコモの486億円買いが一番大口

(4)自己
日銀ETFが6811億円買い

(5)裁定売買(大部分が自己、一部は海外)
東証発表 裁定解消売買の金額合計
 3061億円(現物売り・先物買い)
東証発表 裁定残株数変化からの裁定解消売買推計値
 1兆円前後(現物売り・先物買い)

上記2つの数字の差は7000億円、月間でも大きい。一直線の裁定売買が増えると差も大きくなりやすい。

(6)合計
2月月間では

  個人 1兆1694億円の買い越し
  自己 1兆0574億円の買い越し
  投信   6469億円の買い越し
  事法   4764億円の買い越し
  信託   2508億円の買い越し  
           vs
  海外 3兆8118億円の売り越し
  
現先合計で海外による3兆8118億円の売り越し金額は月間としては過去最高。NY株の急落と円高があり、売り指し値も下げてきた。国内勢も買い指し値を下げたが、買いの金額はまだ不足。国内のニューマネーを呼び込んで2月第4週末の買いと売りの需給を均衡させるためには、日経平均株価が2093円下がる必要性があった。



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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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