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2017年12月第4週 株 コメント

12月第4週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20171229

12月第4週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20171229


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2017年12月第4週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 22765円 前週末比-138円

12月第4週のNYダウは小幅高、NASDAQは小幅安であった。為替レートは少しばかりの円高進行であった。欧米がクリスマス休暇ということもあり、出来高が非常に少なかった。大きな材料もなく、値動きも小幅であった。その中で25日に日経平均、TOPIXがともに26年ぶりの高値を付けた。28日は北朝鮮ミサイル発射準備の報道がきっかけに円高株安が進行と説明されている。週を通して見ると、やや値下がりしたまま週を終えることになった。


買い方
(1)信託
現先合計 3571億円の買い越し
現物     66億円の売り越し
先物   3637億円の買い越し

第4週の信託買いの大半はTOPIXラージ先物の3621億円買いである。2005年以降の信託による先物累積買越枚数を示すグラフを下記に掲載する。

信託売買20171229

26日にTOPIXラージ先物のJNETで野村買い3200億円・ゴールドマン売り2650億円という大部分がクロスの大口売買が入っていた。これはメガバンクの売りに対して信託が買い向かったものである。

グラフを見てわかる通り、信託はこのところTOPIXラージ先物を大量に売っていた。その中で一番大口の売りは12月5日の2600億円売りである。この時も買い方はJPモルガンを通したメガバンクであり、売り方は野村を通した信託であった。こうした売りがたまっていたので、26日に損切りの大口買い戻しをしたようである。

買い方
(2)自己
自己はいつも最後に記載。


売り方
(1)銀行
現先合計 2817億円の売り越し
現物    157億円の売り越し
先物   2660億円の売り越し

第4週の銀行売りの大半はTOPIXラージ先物の2674億円売りである。2005年以降の銀行による先物累積買越枚数を示すグラフを下記に掲載する。

銀行売買20171229

第3週に銀行はゴールドマンで2300億円前後の先物を買い越していた。第2週にも同様な買いが350億円前後あったと思われる。それが26日にゴールドマンでの2650億円の売りになった。先に書いた通り、野村を通した信託によるTOPIXラージ先物の買い3200億円とクロスになったわけである。

グラフを見てわかるように、銀行は売りで投機的なヘッジ売りをしたことがある。買いの大口投機は2005年以降では初めてである。今回の投機は、損あり益ありで、合計すればほとんどチャラに近かったと思う。

売り方
(2)海外
現先合計   729億円の売り越し
現物      22億円の売り越し
先物     706億円の売り越し

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


12月第4週 大手証券 先物手口概算
ブログ年間先物手口20171229

上記の外資系14社合計の先物手口概算(3種の先物)と先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20171229

いつものように海外と外資系の差を修正することによって近づけた。(1)は中心限月である3月限の建玉変化がわからないので、この時期はこうした想定は毎回置いている。(2)は先に書いた通りの25日に銀行がゴールドマンで売った分である。(1)、(2)とも当たりの可能性は高いと思う。依然として529億円の差が残るが、これは平均的な乖離の大きさである。

ゴールドマンの売りが銀行なので、第4週の大口の海外はソシエテの売りくらいである。このうちの何割かは第3週に買った分の反対売買だと思われる。投機の手仕舞い売りである。クリスマス休暇のため、1000億円を超える海外による先物売買はソシエテ1社だけであった。

第4週の海外は現先合計で729億円の売り越し、現物株にいたっては22億円の売り越しでしかない。ただ、28日木曜日に現物株を売った主体が見えない。海外の現物は28日に北朝鮮ミサイル発射準備の報道に反応して売り越し、それ以外の日は買い越しが多かったということにしておく。

(3)個人
現先合計  653億円の売り越し
現物現金 1534億円の売り越し
信用    348億円の買い越し
先物    534億円の買い越し

下げ相場にもかかわらず、順張りの売りになった。高年齢富裕者層の売りはあったと思われる。それ以外に年の最終週なので、益出しの売りもあったはずである。ただ益出しの売りは25日と26日だけである。高年齢富裕者層の売りの大半は上値の指し値売りである。そのため28日の下げた日の売りの主役ではない。一方、28日には週間では買い越しのSBI証券が先物を売り越していた。28日の下げをつくったのは個人の先物売りが一因であった。税金を考える必要のないスイングトレーダーは、週間では信用と先物を買い越していた。

売り方
(7)投信
現先合計   22億円の売り越し
現物    302億円の買い越し
先物    324億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 650億円の純流入(この中の多くの部分が現物株の買いになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 550億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 100億円前後の買い越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 50億円前後の売り越し

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で600億円前後の売り越し。上記の野村の2ファンドが28日に野村証券でSBIに次ぐ売りを出していた。28日に下げた原因は、野村のETF、特にレバETFが売ったことが一因であった。

上記以外の投信による売買
現物          350億円前後の売り越し
日経平均ラージ先物   100億円前後の買い越し
それ以外の先物     150億円前後の買い越し
合計          100億円前後の売り越し

その他もろもろの投信の売買は公募、私募を合計すれば上記の金額であったということである。


(*)自己という特殊な部門
12月第4週は買い方の(2)になった
現先合計  636億円の買い越し
現物    924億円の買い越し
先物    288億円の売り越し

裁定売買
東証発表の裁定売買
 474億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買上位の証券会社
 三菱UFJモルガン700億円

裁定解消売買上位の証券会社
 みずほ150億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 500億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2つの数字の差は小さく、ほぼ同金額と見てよい。

日銀ETF
自己に含まれる日銀ETF
 768億円の買い

日銀ETF以外の自己
 100億円前後の売り(現先合計)

この金額は小さく、ディーラーのポジションが少し動いただけであったようだ。

自己は日銀ETF準備用の現物買い・先物売りがあったはずである。それに裁定形成売買と日銀ETFの先物中心の買いを加えると、上記のような数字になったのであろう。


(12月第4週合計)
合計すると「信託、自己の買い越しvs銀行、海外、個人の売り越し」であった。

TOPIXラージ先物では信託買いvs銀行売りがぶつかっていた。信託はヘッジ売りの買い戻し、銀行は投機の手仕舞い売りであった。金額としては信託の方が多く、第4週の最大の買い主体になった。

自己に含まれる日銀ETF買いは25日の高い位置で入っていた。結果として日銀ETF買いが26年ぶりの戻り高値をつくることになった。

株価が一番大きく下げたのは28日だが、先物で個人と野村のETFが売っていた。裁定解消売りはごくわずかであったので、現物は消去法で海外が売ったと考えることにした。

こうした売買の結果、日経平均株価は138円の下落で週を終えることになった。




12月月間 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント月次20171229

記録にとどめておくべき事項、数字

(1)投信現物
野村総研によると12月の公募型日本株投信は916億円の資金純流入

(2)投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 200億円前後の売り越し
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 300億円前後の買い越し
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」
 400億円前後の売り越し

上記を含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で300億円前後の売り越し

(3)事法部門での自社株買い
三菱UFJ(持ち株会社=事法)の550億円買いが一番大口

(4)信託方式の自社株買い
トヨタの350億円買いが一番大口

(5)銀行
メガバンクがJPモルガンを通して11月第3週にTOPIXラージ先物を使ってヘッジ売り。その分の買い戻しが12月5日に2850億円。

(6)自己
日銀ETFが5196億円の買い

(7)裁定売買(大部分が自己、一部は海外)
東証発表 裁定形成売買の金額合計
 985億円(現物買い・先物売り)
東証発表 裁定残株数変化からの裁定形成売買推計値
 1800億円前後(現物売り・先物買い)

上記2つの数字の差はあるが、月間では小さい方。

(8)合計
12月月間では

  銀行 2519億円の買い越し
  投信 1693億円の買い越し
         vs
  個人 5594億円の売り越し
  海外 1913億円の売り越し
  
で日経平均株価は54円下落して12月の4週を終えた。これ以外に日銀ETFが買っていたが、自己には別の売りがあって、自己の全体では261億円の買いでしかなかった。売り方も買い方も小粒で、月間の騰落幅も非常に小さな月となった。



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利上げの成否

2015年12月は利上げをしない方が良かったと思います。利上げ後に景気は減速しました。しかし景気後退までは行きませんでした。従って、利上げはベストではなく判断ミスだと思いますが、大きな判断ミスではなかったと思います。

2016年12月の後に景気減速はなく、利上げは必要でした。
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