2017年7月第3週 株 コメント

7月第3週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20170721

7月第3週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20170721

7月第3週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170721

時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2017年7月第3週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 20100円 前週末比-19円

前週に引き続いてアメリカの長期金利が低下し、為替が円高方向に進んだ。一方、NY株価は上昇が続き、過去最高値を更新した。日本の株価はこの上昇、下落の両方の要因から影響を受けた。前週末に円高が進行したことから、休み明けの火曜は安く始まった。木曜の日銀金融政策決定会合で政策変更はなかったが、その直前までは株価はやや上昇した。しかし、週末には再び円高が進行し、株価は下落した。週を通してみると日経平均株価は小幅安であった。ここではベンチマークとして使用していないTOPIXは小幅の値上がりであり、動きの少ない週であった。


買い方
(1)自己
自己はいつも最後に記載
 
(2)信託
現先総合  662億円の買い越し
現物    518億円の買い越し
先物    144億円の買い越し

トヨタが信託方式の自社株買いを7週間で2500億円実施する必要がある。よってトヨタの買いが300~400億円入ったと考える。残りの現物買いは公的年金のESG投資か簡保の金銭信託くらいしか思い浮かばない。先物はショートカバーが中心。


売り方
(1)海外
現先総合 1941億円の売り越し
現物    861億円の買い越し
先物   2802億円の売り越し

先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算(3種の先物)の外資系14社を比較すると下記のようになる。


ブログ外資系と海外の比較20170721

後でも示すが、ソシエテとドイツの自己が裁定で合計200億円売り。そして、現物買い・日経平均ラージ先物売りという裁定類似のポジションが1600億円だけ外資系の東京自己から海外自己に移されたと考えた。上記の外資系と海外の売買数字が1600億円なら近くなる。そして日銀ETFの買いが現物と先物に半々で入ったと仮定した場合、自己の現物売り・先物買いが1600億円前後あったと算出可能でもあるからだ。

同じ証券会社の中での自己買い・海外売りなので、どこが動いたか普通はわからない。しかし、1600億円、8000枚以上の売買が4営業日に実施され、同時に東京自己が大きく動きそうな外資系証券はソシエテ1社しか考えられない。ソシエテでは過去においてはいろいろと変則的な大口売買を見てきた。目的はわからないが、近い将来、海外大口顧客との何らかの取引が行われる予定で、東京自己よりも海外自己で対応する方が都合が良いというグループ内部の事情があったのであろう。これと全く同じ売買は記憶にはない。ただこう考えるといろいろな面で辻褄が合うので、当たりに近い可能性はある程度高いと考える。

ソシエテの特殊な玉移動を除くと、海外の現物は750億円前後の売り越しであり、日経平均ラージ先物はゼロに近く、日経平均ミニ先物を425億円、TOPIXラージ先物を789億円売り越しているだけである。

先物の売り方のトップはUBSであるが、この週もクレディ・スイスで売ってUBSに移管(またはギブアップ)なのでUBS本体運用部の売りである。このところ利益確定の売りを少しずつ出し続けている。売り方の2位-6位の証券会社=外資系証券も大半が利益確定の売りである。海外が売りを出すと下がることが多い。ヘッジファンドの中には売り崩しが目的のようなアグレッシブな売りを出すことが時々ある。第3週にUBS以下6社で売った海外はすべて利益確定の売りである。下値の売りはあったとは思うが、売り崩しやあわてて下値を売り下がるような売りは少なかった。その結果、現物を含めて海外が売り越しても、株価があまり下がることはなかった。日銀ETFが中心に買い向かったのであるが、海外が本気でアグレッシブに売ると、日銀ETFの買いが入っても株価が大きく下がることは今までに何度もあった。しかし、この週はそうはならなかった。

(2)個人
現先総合  516億円の売り越し
現物現金 1434億円の売り越し
信用    481億円の買い越し
先物    437億円の買い越し

現物現金は高年齢富裕者層が中心の売りが続く。スイングトレーダーは信用と先物で買い越しになった。この週のTOPIXが少しばかり上昇した理由は、上値を買う買い手がいたからである。スイングトレーダーは大型株はあまり買わないのであるが、この週に限ってはTOPIXの値上がりにスイングトレーダーの買い上がりが少しは寄与したはずである。


(*)自己という特殊な部門
7月第3週は買い主体の(1)になった
現先総合 1407億円の買い越し
現物    618億円の売り越し
先物   2024億円の買い越し

日銀ETF
自己に含まれる日銀ETF
 1462億円の買い越し

日銀ETF以外の自己
 50億円前後の売り越し(現先合計)
ディーラーのポジションが少し動いただけ。ゼロに近いのは珍しい。

裁定売買
東証発表の裁定売買
 235億円の裁定形成(現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した主な証券会社
 裁定形成売買の上位の証券会社
  野村200億円、ドイツ100億円、ソシエテ100億円
 裁定解消売買の上位の証券会社
  三菱UFJ150億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 150億円前後の裁定形成売買(現物買い・先物売り)

両数字の差は小さく、無視してもよい程度のレベル。

先に書いた通り、ソシエテが裁定類似の1600億円前後のポジションを東京自己から海外自己に移した。ソシエテの場合、裁定残として東証に届けているポジションと、裁定類似ではあるが完全な裁定ではないポジションで東証に届けていないポジションの両方がある(ソシエテだけではなく、裁定と裁定類似の境界は曖昧であり、他社も似たようなもの)。そのうち裁定類似のポジションを東京自己から海外自己に1600億円移した。裁定形成売買が235億円あるので、日銀ETFの買い1462億円が現物と先物に半々で入ったと仮定すると、どこかの自己が1600億円前後の裁定類似のポジションを東京自己から海外自己に移していると算出が可能である(1600億円のもう一つの根拠は、先に書いた通りの外資系と海外の売買の近似)。

(7月第3週合計)
合計すると「自己、信託の買い越しvs海外、個人の売り越し」であった。

この週は、ソシエテが日経平均型の裁定類似のポジションを1600億円前後東京自己から海外自己へ移動させた可能性が高い。それ以外は海外と個人の小口の売りに対して、日銀ETFが買い向かい、日経平均株価は19円安という小幅の下げで終わった。TOPIXは小幅ながらも上昇した。個人のスイングトレーダーや信託、投信などの国内機関投資家の少しばかりの上値の買いがTOPIXを引き上げたと思われる。


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