2017年7月第2週 株 コメント

7月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次2017071

7月第2週 大手証券 先物手口概算

ブログ週間先物手口20170714

7月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170714


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2017年7月第2週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 20119円 前週末比+190円

前週末のアメリカ雇用統計の内容が良かったことからNY株が上昇し、月曜は株高で始まった。火曜は円安進行が株高につながった。火曜のNY時間にトランプ大統領の息子がロシア人弁護士と面会というニュースが流れた。このニュースが円安から円高へと流れを変え、日本の株価上昇の頭を抑えることになった。水曜はイエレンFRB議長の議会証言がこれまでよりハト派的と受け止められた。これに反応してNY株価は上昇し続けたが、為替は円高方向に動き、日本株はほぼ横ばいが続くことになった。週間の日経平均株価は週前半の貯蓄がきいて値上がりで終えた。


買い主体
(1)海外
現先総合 2724億円の買い越し
現物   1732億円の買い越し
先物    991億円の買い越し

先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算(3種の先物)の外資系14社を比較すると下記のようになる。


ブログ外資系と海外の比較20170714

日経平均ミニ先物は中心限月である9月限の証券会社別建玉が14日金曜分からしかわからない。第2週は海外がどこかの外資系を通じて日経平均ミニ先物9月限を440億円買ったと仮定した。ドイツには後で示すように裁定の買いがあり、日経平均ラージ先物とTOPIXラージ先物に分けてみた。この場合、海外と外資系の売買が非常に近くなる。これは仮定が甘すぎというか恣意的過ぎであり、現実はもっと複雑で、本当は両者がここまで近くはなっていないと思われる。

この週の先物手口からは、売り買いともに大口がなく、中小口のバラバラの売買の集積ということくらいしかわからない。あと一つ確実にわかることは、UBSの日経平均ラージ先物売りがUBS本体運用部の売りということくらいである。モルガンMUFGなどで売ってUSB証券に建玉移管(まだはギブ・アップ)するという手法を用いている。7月第1週にTOPIXラージ先物で行ったことと同じことを、第2週は日経平均ラージ先物で実施している。この日経平均ラージ先物とTOPIXラージ先物の売りを一週間ずらして行うのは、UBS本体運用部がよくやる売買手法である。これらは利益確定の売りである。

この週の海外は現先合計で買い越しである。まずは現物、次いでTOPIXラージ先物、その次が日経平均ラージ先物の順である。セオリーからすると投機筋の買いは少なめで、買い方は中長期志向の強い投資性の資金の割合が高かったということになる。

(2)事法
現先総合  377億円の買い越し
現物    389億円の買い越し
先物     12億円の売り越し

買いの大半は自社株買い。7月第2週に実施を公表した自社株買いには大口のものはなく、小口の買いの集積であった。

(3)保険
現先総合  369億円の買い越し
現物     30億円の売り越し
先物    398億円の買い越し

保険の現物には持ち合い解消と思われる小口の売りが継続的に出ている。先物は6月第4週と7月第1週に売った分の買い戻しが中心と思われる。


売り方
(1)個人
現先総合 1929億円の売り越し
現物現金 1799億円の売り越し
信用    311億円の買い越し
先物    441億円の売り越し

この週は戻り相場であったので、基本は逆張りの個人の売り越し金額は増加した。スイングトレーダーは、信用については買残の水準がまだ低く、6週連続の買い越しを維持している。先物は2週連続で売り越しになっている。現物現金は大幅な売り越しである。現物現金の売りの多くを占めるのは、基本は売り一辺倒の高年齢富裕者層の売りだと思われる。

(2)投信
現先総合  1334億円の売り越し
現物      86億円の買い越し
先物    1420億円の売り越し

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 335億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の解約売りになる)
 これ以外に私募投信と思われる現物買いが入った。

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 10億円前後の売り越し

このファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で50億円前後の売り越し。

ETFが配当金の支払いの結果、株式組入比率を下げるための先物売り
野村アセット「TOPIX連動上場投資信託」
(純資産額が最大のETF)
 820億円前後の売り越し
大和投信「ダイワ上場投信―トピックス」
 270億円前後の売り越し
大和投信「ダイワ上場投信―日経225」
 150億円前後の売り越し

上記3投信の合計で日経平均ラージ先物を150億円の売り越し、TOPIXラージ先物を1090億円の売り越し、合計で1240億円の売り越し。これ以外にも同種のETFによる先物売りがでていた可能性が高い。

ETFの決算日に配当金を支払うとETFの純資産額が減少する。その減少金額に見合った先物を事前に買っておいて、配当支払日に一斉に先物を売る。この売りが大量に出た。

この週はそれ以外の普通の投信がTOPIXラージ先物を買い越しており、売り越し金額は多少は少なくなっている。

(3)信託
現先総合  297億円の売り越し
現物    273億円の買い越し
先物    570億円の売り越し

信託はTOPIXラージ先物を406億円売り越している。この大部分は先物買いから現物への乗り換えである。この入れ替え分を除くと現物は100億円強の売り越しであったと思われる。第1週はGPIFの特殊な買いが入ったが、この水準では通常の信託が買うには高すぎるようである。


(*)自己という特殊な部門
7月第2週は売り主体の(4)になった
現先総合 211億円の売り越し
現物   716億円の売り越し
先物   504億円の買い越し

日銀ETF
自己に含まれる日銀ETF
 767億円の買い越し

日銀ETF以外の自己
 1000億円前後の売り越し(現先合計)
内容はわからないが、内外の機関投資家の1000億円前後の売りを自己が取引所外取引で買い取り、取引所内取引で売却した可能性が高い。

裁定売買
東証発表の裁定売買
 335億円の裁定解消(現物売り・先物買い)

裁定売買を実施した主な証券会社
 裁定解消売買の上位の証券会社
  三菱UFJ500億円、野村300億円
 裁定形成売買の上位の証券会社
  ドイツ500億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 1400億円前後の裁定解消売買(現物売り・先物買い)

投資部門別売買状況の自己の現物と先物を見る限り、1400億円もの裁定解消売買は出ていない。金額としては東証発表の335億円の裁定解消売買の方が近かった可能性が高い。


(7月第2週合計)
合計すると、「海外、事法、保険の買い越しvs個人、投信、信託の売り越し」であった。

事法はいつも通りの小幅の買い越し。保険は先物の買い戻し。投信はこの週に関してはETFの配当金支払いという特殊要因の売りであった。日銀ETFの買いは入っているが、日銀ETFを含む自己は買い越しにはならなかった。

NY株高、円安などを材料にして海外がある程度まとまって買いを入れてきた。しかし2万円台では上値に個人の売り指し値が並んでおり、信託も先物から現物への乗り換えを除くと、現先の両方に小口の売り指し値を置いていた。高値ではよくある典型的なパターンであった。結果として日経平均株価は週間で190円上昇した。



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テーマ : 経済
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