2017年6月第2週 株 コメント

6月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20170616

6月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20170616

6月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170616

時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ


2017年6月第2週の株式市場の概況
日経平均株価 19943円 前週末比-70円

前週末金曜にアメリカのNASDAQが大きく下げたことを嫌気して、日本も月曜はハイテク株中心に安く始まる。その後は水曜のアメリカFOMCに対する思惑で上下する展開。FOMCで利上が決定され、声明文もややタカ派傾向であったが、その前に発表されたアメリカの経済指標が弱かったことから円高が進行。株価は乱高下しながら小幅の下げ。木曜のイギリスMPCで利上げ派が増えたことからポンド高、円安が進行。この円安を好感する形で金曜の株価は上昇。週間の日経平均株価は小幅安(TOPIXは4ポイントの上昇だがここでは日経平均株価をベンチマークとする)。

売り主体
(1)海外
現先総合 5721億円の売り越し
現物   2066億円の売り越し
先物   3656億円の売り越し
この週の特徴は、ゴールドマンによる日経平均ラージ先物(6月12日と6月16日)とTOPIXラージ先物(6月12日が大口だが、6月13日-16日にも中口が存在)の大口クロスである。そのメカニズムを下記に説明する。


GS大口クロス20170612-16

これと類似の売買は12月第2週3月第3週,、第4週にもあった。特に3月第3週と共通点が多い。ゴールドマンの日経平均ラージ先物のクロスは1回当たり1万枚が多い。TOPIXラージ先物は必ずしもゴールドマンのクロスという証拠はないが、今回はゴールドマンのクロスと考えてみた。ゴールドマンの大口クロスはSQ週の翌週ないしは翌々週に3回連続で実施されている。

クロスの内容は海外大口顧客による4100億円にものぼる日経平均ラージ先物の売り、OTCデリバ(多分エクイティ・スワップ)の買いという2種類の売買をゴールドマンの東京自己がマッチングしていると考えている。そのような超大口の反対売買が同時に大量に発生するのか、なぜゴールドマンだけに集中しているかなどの疑問は当然起こる。しかし、現時点では海外顧客による先物とOTCデリバの超大口売買をゴールドマン自己がマッチングしたというのが一番説明しやすい。反対売買があれば確認も可能なのであるが、積み上がるばかりである。反対売買は小口で分割して実施済みである可能性も当然ある。ただ、現時点では積み上がりが続いており、将来反対売買がある可能性の方が高いと考えている。

上記の売買があったと仮定して、先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算の海外を比較してみる。


ブログ外資系と海外の比較20170616

上記2種類の差は474億円になった。この程度の差は通常の週でも生じる。ゴールドマンのクロスの買い方が自己でなければ4374億円より少し少ない差があったが、ゴールドマンによるクロスの先物の買い方を自己と考えることによって差は大きく減少した。

ゴールドマンのクロスを除く海外は先物が少し買い越しであるが、買い方の指し値は高かった可能性が高い。後で示すが自己で裁定形成売買が週間で4百数十億円入っているが、その多くは金曜に入っている。円安を材料にして海外が先物を買い、現物の裁定形成買いを引きおこして株価を引き上げた。週間で2066億円の海外の現物売りは大半が月曜-木曜の株価低迷時に出ていた可能性が高い。

買い主体
(2)事法
現先総合 1287億円の買い越し
現物   1359億円の買い越し
先物     72億円の売り越し
大半が自社株買い。大口の自社株買いとしては、キャノン、6月1日-21日、500億円、三菱UFJ(持株会社なので事法に分類)、6月1日-21日、487億円などがあげられる。

(3)個人
現先総合 504億円の買い越し
現物現金 388億円の売り越し
信用   939億円の買い越し
先物    46億円の売り越し
個人は今年に入ってから24週中22週で逆張り。スイングトレーダーを中心に第1週は先物を大幅に買い越していたので、第2週の先物は小幅の売り越し。買残がまだ少なく建て余力のある信用は買い越し。売り一辺倒の高年齢富裕者層が売り続けている現物現金は小幅の売り越し。

自己という特殊な部門
6月第2週は買い主体の(1)になった
現先総合 4169億円の買い越し
現物    683億円の買い越し
先物   3486億円の買い越し

日銀ETF
自己に含まれる日銀ETF 788億円の買い越し
日銀ETF以外の自己 3400億円前後の買い越し(現先合計)
日銀ETFとゴールドマンの東京自己の先物買いを除く自己 700億円前後の売り越し(現先合計)
最後の700億円前後の売り越しはゴールドマン以外に取引所外で現物やOTCデリバの売買があり、その合計が700億円前後の買い越しであったと推測。

裁定売買
東証発表の裁定売買は489億円の裁定形成(現物買い・先物売り)
裁定形成売買を実施した主な証券会社
裁定形成売買の上位の証券会社
 ソシエテ200億円、三菱UFJ200億円、野村150億円
東証発表の裁定残株数変化から計算した裁定形成売買の推計値
 400億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)
両者の差は小さい。

6月第2週総合
合計すると、6月第2週は「自己、事法、個人の買い越しvs海外の売り越し」であった。

海外は現物では2066億円の売り越しであり、NASDAQの下げや円高を嫌気して売りを出した可能性が高い。しかし株価は日銀ETF、自社株買い、個人信用の買いなどに支えられ、下げ幅は小さかった。金曜に円安が進行したため海外が先物を買い上がり、裁定買いで株価は上昇した。

海外はこれ以外に先物の取引所内とOTCデリバの間でゴールドマンを通して4100億円前後のクロスがあったが、投資部門別売買状況では4100億円前後の自己買い、海外売りと計上されている。これは売り買い均衡で相場に対しては中立であった。

最大の売り越し主体は海外であるが、クロスや先物買いもあり、相場の下げを主導した中心とは言えなかった。相場を上下ともに大きく主導する主体がなく、週間で日経平均株価は70円の下落。小幅というか、ほとんど変わらずで週を終えることになった。



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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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