2017年5月第1週 株 コメント

5月第1週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20170502

5月第1週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20170502

5月第1週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170502

時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ


2017年5月第1週の日経平均株価は前週末比249円高の19446円で引けた。連休中の谷間の2営業日で大きな材料は出なかった。相場を動かした材料としては1日の前場に出たアメリカ暫定予算成立のニュースくらいであろう。通常なら無視される材料であるが、この週はこの程度の材料でも円安株高が進行した。そのまま強含みの相場が続き、3週連続の値上がりで週を終えることになった。

5月第1週の最大の買い手は海外であった。現先合計で3355億円の買い越し。うち現物で1583億円の買い越し。先物で1772億円の買い越し。先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算(3種の先物)の外資系14社を比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20170502

後で示すが、ドイツには自己による裁定の売りが100億円存在する。この分を修正すると2種類の数字が第1週はかなり近い。この2種類の数字は近い週と遠い週がある。遠い週では外資系の東京自己が先物とセットで取引所外を通じて大口の売買を実施しているケースが多い。近い週はそうした大口売買は少なく、外資系の手口に近い形で海外が売買をしていることになる。

海外の買越額は3355億円であるが、2営業日なので5営業日に直すと8400億円になる。金額としては4月第4週の8546億円を少し下回るだけである。海外は2週連続でかなり大幅に日本株を買い越していた。

しかし買いの中身には少し変化が見られる。4月第4週の海外による買越額の約半分は日経平均型であった。5月第1週は日経平均型が約4分の1にまで低下した。一般論ではあるが、日経平均型の先物はヘッジファンドなどの投機的資金の比率が高い。現物とTOPIXラージ先物には中長期性の投資的式の比率が高い。投機から投資へ、そしてショートカバーから新規の買いへと少しずつ移りつつあるようだ。新規の買いというのは、年金などの中長期性の資金を運用する投資家が持たざるリスクを感じたための買いが中心であろう。

どちらにせよ海外が買った理由は、新しい材料が出たというよりは、株価が上がったこと自体が呼びこんだ買いが多い。それでもファンダメンタルズ面が悪化することなく、改善が続いていたことがその前提条件として存在していた。

2営業日なので金額が少なく、先物手口概算から読み取れる内容は少ない。ただ、昨年の秋にゴールドマンを中心に買い上がった少数の海外顧客は5月第1週に大きくは買っていない。なお、UBSはその多くをUBS証券で買っている。大半を他社で買って建玉移管ではないので、UBS本体運用部の買いではないと思う。

自己は現先合計で431億円の売り越し。うち現物で731億円の買い越し。先物で1162億円の売り越し。

この週の日銀ETFは24億円の買い越しであった。従って、日銀ETF以外の自己は現先総合で450億円前後の売り越しになる。2営業日なのでよくわからないが、いつもの通りにディーラーのポジション調整の売買として許される範囲内の金額ということにしておく。

この週の東証発表の金額では裁定形成売買が457億円、裁定残はそれ以上増えているので、その増加株数から計算するとネットの裁定形成売買は1000億円程度であったことになる。東証発表の裁定売買は、裁定形成でみずほ250億円、野村100億円、ドイツ100億円が上位である。投資部門別売買状況の現物と先物の自己を見る限りでは、裁定形成売買は457億円よりは1000億円の方が近い。みずほのTOPIXラージ先物に650億円の売りが見えるが、国内機関投資家によるTOPIXラージ先物の売りは銀行に少しあるだけである。おそらく650億円の売りの大半は自己の裁定の売りであったと思われる。東証発表の数字との400億円の差は、時間差などがあって裁定売買とは報告しなかったのであろう。

投信は現先合計で490億円の売り越し。うち現物で169億円の売り越し。野村総研によると、5月第1週の公募型株式投信は131億円の資金純流出であった。この週は売りの大半が解約に伴う売りであった。

投信先物は321億円の売り越し。うち日経平均ラージ先物で477億円の売り越し。TOPIXラージ先物で150億円の買い越し。この週に行われた投信による日経平均ラージ先物の大口売買は下記のようになる。

野村アセット「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」350億円前後の売り越し。

同種のブルベア型投信で資産規模が大きい野村の2本、大和の2本、シンプレックスの2本を加えると、7本合計で400億円前後の売り越しであった。この7本のブルベア型投信以外の公募、私募投信が合計して日経平均ラージ先物を80億円ほど売り越し、TOPIXラージ先物を150億円買い越していたことになる。

4月第4週の最大の売り手は個人であった。現先合計で2063億円の売り越し。うち現物現金で707億円の売り越し。信用で176億円の売り越し。先物で186億円の売り越し。個人は今年に入ってから18週中16週で逆張りである。

合計すると、5月第1週は「海外の買い越しvs個人、投信の売り越し」であった。この週は大きな材料が出ていないので、海外の買いの多くは株価が上がったことを理由とする買いであろう。4月第4週はショートカバーの比率が高かった。5月第1週はその比率が減少し、代わりに持たざるリスクを感じての買いの比率が高まった。国内勢は個人を中心に引き続き売り向かった。いつも書いているように、戻れば売りというのはヒステリシスである。28年間右肩上がりでない相場が続いている。そうした環境下では、戻れば売るしか生き残る方法が存在しない。5月第1週も過去と同じパターンで週間の日経平均株価は249円上昇することになった。

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