2017年4月第2週 株 コメント

4月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20170414

4月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20170414

4月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170407

時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ


2017年4月第2週の日経平均株価は前週末比329円安の18336円で引けた。この前週末に発表されたアメリカ雇用統計の内容が、為替レートに対してはやや円安方向への反応をもたらした。そのため月曜日の日本の株価は上昇した。その後はトランプ政権によるシリア、アフガニスタン、北朝鮮などに対する強行姿勢が地政学リスクと捉えられ、NY株安と円高を引き起こした。それに並行して日本の株価も下落が続いた。加えて木曜日にトランプ大統領がドルは強すぎると発言したと報道され、円高と株安をより進行させた。日経平均株価は火曜日から4日連続の続落となり、下げたまま週を終えることになった。

4月第2週の最大の買い手は銀行であった。現先合計で470億円の買い越し。うち現物で85億円の売り越し。先物で555億円の買い越し。うち日経平均ラージ先物で747億円の買い越し。銀行は第1週に日経平均ラージ先物を1214億円売り越していたので、その反対売買である。銀行の先物売買は回転が速いことが多く、今回も投機的なヘッジ売りと買い戻しである。

海外は現先合計で376億円の売り越し。うち現物で1027億円の買い越し。先物で651億円の売り越し。先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算(2種の先物)の外資系14社を比較し、その中身を自己と海外に分けて考える。

ブログ外資系と海外の比較20170414

この週の海外と自己との売買の内容はわからない。ミニとは言えSQのある週は外からは見えない取引初外での玉移動が増え、同時に外資系の売買の中で自己の占める割合が高まり、上記の2つの数字が大きく乖離するケースが多い。しかしこの週は実質的に最も大きく売り買いが交錯したのは自己の内部であり、重要性が高い。わからないだけですますわけにはいかず、わかる範囲内で推測を試みる。

上記の試算は、後ほど自己の所で触れるが、第2週は東証が公表した裁定売買を海外自己、東証が公表していない広義の裁定売買を東京自己と置いてみたものである。普通は東証公表分の方が東京自己であり、公表しない広義裁定が海外自己であるので正反対である。しかし、こう考えないと辻褄が合わない。

SQのある週は上記の2つの数字が乖離するケースが多いが、SQ以外の週でも上記の2つの数字が少し大き目に乖離するケースは当然ある。外資系の売買の中に国内機関投資家の売買が混じったり、海外の売買が日系大手に流れたりするケースである。こうした種類の金額が4月第2週に特別増加する理由は存在しない。しかし、たまたま増加することならありうる。このたまたまが発生していたことも一つの理由かもしれない。

海外の売買には、現物買い・先物売りという広義裁定が混じっている可能性が高く、現物を大きく買い越しているわけでもない。ただ、現先総合で376億円の買い越しというのは、大量の売りと大量の買いがぶつかりあっている中では、ほとんど誤差に近いような少量の買い越しでしかない。加えてすぐ後に自己の所で説明するように、自己は取引所外で国内と海外の投資家から合計して3000億円の売りを引き取っている。取引所内で376億円しか買い越さなかったということは、取引所外も含めると売り越しであった可能性が高い。

自己は現先合計で79億円の売り越し。うち現物で866億円の売り越し。先物で787億円の買い越し。

この週の日銀ETFは2960億円の買い越しであった。週間買越額としては僅差で過去3番目の規模であった。日銀ETF以外の自己は現先合計で3000億円前後売り越していたことになる。

この週の東証公表の統計では裁定形成売買が1248億円入っていた。裁定残は微増であったため、その増加株数から計算するとネットの裁定売買は100億円の裁定形成売買になる。東証公表の大口裁定売買は、裁定形成がドイツ1300億円、みずほ350億円、ソシエテ100億円。裁定解消が野村400億円であった。海外のところで説明したが、この週は裁定形成売買は東証に報告されているが、裁定解消売買の方は一部しか東証に報告されていない。ドイツはオプションとのリバーサルからSQ時に裁定形成売買を現物に入れている。その際、SQ値が上に飛んだので、すぐに裁定解消売買を350億円ほど出した可能性が高い。350億円とはSQ当日のドイツによる日経平均ラージ先物の買越額である。おそらくであるが、裁定解消の先物買いは現物売りより後に出したと思われる。そのため厳密な形の裁定解消ではなく、裁定売買としては東証には報告しなかった可能性が高い。

自己は日銀ETFを除くと現先合計で3000億円の売り越しである。SQのある週ではこうした売買は多いので、特に多い金額でもない。通常はSQ精算値で外資系の東京自己と海外との間で玉が大量に動く。通常なら、日銀ETFの買いに対して海外が売り向かうケースが多い。ただ今回は日系大手でも玉移動があった可能性が高い。日系大手の場合は、日銀ETFの買いに対して売り向かった相手方が、海外か国内機関投資家か、その両方かの区別が付けられない。外資系だけの場合なら、海外自己は取引所内では先物ではなく現物を売り越している。

投信は現先合計で243億円の売り越し。うち現物で18億円の売り越し。野村総研によると4月第2週の国内株式型の公募投信は67億円の資金純流出であった。私募投信は少しだけ買い越していた可能性がある。

投信先物は225億円の売り越し。うち日経平均ラージ先物で13億円の買い越し。TOPIXラージ先物で229億円の売り越し。この週に行われた投信による日経平均ラージ先物の大口売買は下記のようになる。

野村アセット「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」150億円前後の売り越し。
野村アセット「NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」350億円前後の買い越し。

上記の2本で200億円の買い越しになる。同種のブルベア型投信で資産規模が大きい野村の1本、大和の2本とシンプレックスの2本を加えると、7本合計で10億円前後の買い越しであった。この週のブルベア型投信の売り越し買い越し金額はほとんどゼロに近かった。上記7本以外のブルベア型投信、それ以外の公募投信、私募投信が合計で日経平均ラージ先物を20億円ほど売り越し、TOPIXラージ先物を229億円売り越していたことになる。

信託は現先合計で369億円の売り越し。うち現物で11億円の売り越し。先物で358億円の売り越し。クジラが動かなくなり、信託は深い押し目以外では買い越さないという昔の姿に戻ってしまった。

個人は現先総合で436億円の売り越し。うち現物現金で622億円の売り越し。信用で113億円の買い越し。先物で73億円の買い越し。個人は今年に入ってから13週目までは連続で逆バリであったが、14週目、15週目は連続で順バリになった。

合計すると、4月第2週は「銀行、海外の買い越しvs個人、信託、投信の売り越し」であった。実質的には自己の内部で日銀ETFが大きく買い越しており、取引所外で海外か国内機関投資家が大きく売り越していた。個人をも含む国内投資家は下げ相場であるにもかかわらず売り越しであった。海外は取引所外をも含めると売り越しであった可能性が高い。一番確かなことは、最も大きく買い越していたのは日銀ETFであったことである。日経平均株価を329円の下落で食い止めることができたのは、やはり日銀ETFの買い支えが大きく貢献していた。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

全記事表示リンク
目次のページを表示

株式関連 株 コメント一覧

  • 投資部門別 現物先物 時系列表

  • 投資部門別売買状況 時系列グラフ

  • 4月第2週 株 コメント

  • 4月第1週 株 コメント

  • 3月第5週 株 コメント

  • 3月第4週 株 コメント

  • 3月第3週 株 コメント

  • 3月第2週 株 コメント

  • 3月第1週 株 コメント

  • 2月第4週 株 コメント

  • 2月第3週 株 コメント

  • 2月第2週 株 コメント

  • 2月第1週 株 コメント

  • 1月第4週 株 コメント

  • 1月第3週 株 コメント

  • 1月第2週 株 コメント

  • 1月第1週 株 コメント

  • 2016年 年間 株 コメント

  • 12月第4週 株 コメント

  • 12月第3週 株 コメント

  • 投資部門別売買状況アノマリー

  • 日本株 株式分布状況調査

  • 日銀資金循環統計 株 長期グラフ

  • 日銀資金循環統計 株 コメント

  • 株式先物投資部門別売買状況

  • 大手証券 先物建玉推移 グラフ

  • 海外投資家の株式買い越し金額

  • 日経レバETF 先物保有建玉枚数

  • 世界の株価 国別 長期推移

  • 最新記事
    カテゴリ
    最新コメント
    Twitterを表示
    経済指標が意味するところを解説
    FC2カウンター
    最新トラックバック
    検索フォーム
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    RSSリンクの表示
    Web Analytics