2017年4月第1週 株 コメント

4月第1週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20170407

4月第1週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20170407

4月第1週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170407


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次) 
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ


2017年4月第1週の日経平均株価は前週末比245円安の18665円で引けた。この週も円高、NY株安が少しずつではあるが進行し、日本株も上昇しにくい環境下にあった。4日火曜日の下げは円高進行を嫌気した下げであった。6日木曜日はアメリカのFOMCの議事録に株価が高すぎるという文言があったため、NY株が下落した。すると、日本株はより大きく下げることになり、年初来の安値を更新した。7日金曜日はアメリカ軍がシリアをミサイル攻撃のニュースで一時急落したが、後場は円安進行とともに戻した。日経平均株価は4週連続の下落で週を終えることになった。

4月第1週の最大の買い手は投信であった。現先合計で2768億円の買い越し。うち現物で1億円の売り越し。野村総研によると、4月第1週の国内株式型の公募投信は160億円の資金純流入であった。この週も私募投信が少し売り越していた可能性が高い。

投信先物は2769億円の買い越し。うち日経平均ラージ先物で2646億円の買い越し。TOPIXラージ先物で116億円の買い越し。この週に行われた投信による日経平均ラージ先物の大口売買は下記のようになる。

野村アセット「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」1100億円前後の買い越し。
野村アセット「NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」700億円前後の買い越し。

上記の2本で1800億円の買い越しになる。同種のブルベア型投信で資産規模が大きい野村の1本、大和の2本とシンプレックスの2本を加えると、7本合計で2100億円前後の買い越しであった。小型のブルベア型投信は他にもたくさんある。それらの投信も買い越していたであろう。上記7本の以外のブルベア型投信、それ以外の公募投信、私募投信が合計で日経平均ラージ先物を500億円ほど買い越し、TOPIXラージ先物を116億円買い越していたことになる。

事法は現先合計で867億円の買い越し。うち現物で859億円の買い越し。最近発表された自社株買いで大口のものとしては、「NTT、4月1日-12日、432億円」があげられる。

自己は現先合計で473億円の買い越し。うち現物で807億円の売り越し。先物で1281億円の買い越し。

この週の日銀ETFは1510億円の買い越しであった。従って、日銀ETF以外の自己は現先合計で1000億円前後の売り越しになる。

4月6日にゴールドマンがJNETでTOPIXラージ先物900億円のクロスを振っていた。これはおそらく海外売り・自己買いであり、ゴールドマンがよくやる先物とOTCデリバのマッチングであろう。これだと自己がネットで900億円の買い越しになる。上記の1000億円の売り越しとは矛盾する。この1900億円の差を説明できるシナリオの1つが下記のような内容である。

ブログ週間現物先物デリバ201704



上記のシナリオが正しいとは言わないが、ある程度近い売買があった可能性は十分に考えられる。深くは説明しないが、自己というのは常に非常に複雑である。

この週の東証発表の統計では裁定形成売買が290億円入っていた。裁定残は減少しているのでその減少株数から計算するとネットの裁定売買は300億円の裁定解消売買になる。裁定形成買いが入って裁定残が減るという現象は、東証裁定残の統計ではよく起こる。東証発表の数字によると、裁定形成ではドイツ300億円、ソシエテ150億円、三菱UFJ150億円、裁定解消では野村200億円が大口裁定売買の証券会社になる。

個人は現先総合で128億円の売り越し。うち現物現金で146億円の売り越し。信用で150億円の買い越し。先物で132億円の売り越し。個人は今年に入ってから13週連続で逆バリであったが、14週目にして記録がとだえてしまった。余裕のある個人はブルベア型投信の買いに回っていたようである。

信託は現先合計で512億円の売り越し。うち現物で633億円の売り越し。先物で122億円の買い越し。3月第5週は期初要因で買い越しになった。最近の信託は特殊要因で買い越しになることがあるが、それ以外の通常の週では売り越しが多い。

銀行は現先合計で1540億円の売り越し。うち現物で216億円の売り越し。先物で1324億円の売り越し。うち日経平均ラージ先物で1214億円の売り越し。銀行の先物の大口売りは時々見られる。銀行は期末に売って、期初に買い戻すことが多い。今回は期初に売りを出した。投機的なヘッジであり、近い将来に買い戻される可能性が高い。

4月第1週の最大の売り手は海外であった。現先合計で2128億円の売り越し。うち現物で908億円の買い越し。先物で3036億円の売り越し。先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算(3種の先物)の外資系14社を比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20170407

第2週は第1週ほどではないが、両者の間の差が大きい。それをゴールドマンのクロス、ドイツ、ソシエテの裁定を加えて修正すると、ある程度は近い数字になる。

第2週は海外の現物は買い越し、6種類ある先物のうちマザーズ先物を除く5種類の先物は売り越しであった。先物の売り方トップはABNアムロクリアリング。これは第1週に買い越した投機筋の反対売買であろう。それ以外に大きな特徴はない。第1週に大量に売り越したUBS本体運用部の売りも止まった。多くの種類の売りがあったとは思うが、現物買い・先物売りで売り越しであった。現物中心の中長期性の資金を扱う投資家はあまり動いていない。セオリーからすると、投機筋の売りの割合が通常よりは高かったと思われる。

合計すると、4月第1週は「投信、事法、自己の買い越しvs海外、銀行、個人の売り越し」であった。投信はブルベア型投信、事法は自社株買い、自己は日銀ETFの買いが中心であった。海外は投機筋の比率がやや高く、銀行は投機的なヘッジ売り、そして信託は昔からあるファンドの売り越しであった。買い方は、日銀ETFのようにすぐには売りにはならない資金の割合が高かった。一方売り方は、中長期性の資金の割合が低く、投機を中心とする中短期志向の資金の割合が高かった。結果として4月第1週の日経平均株価は245円下落して終わることになった。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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