2017年1月第4週 株 コメント

1月第4週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20170127

1月第4週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20170127

1月第4週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20170203

時系列データ
 投資部門別売買状況 長期時系列表 (日本株)
 株式先物 投資部門別売買状況 累積買越枚数 グラフ
 大手証券 先物建玉残高 枚数推移 グラフ


2017年1月第4週の日経平均株価は前週末比329円高の19467円で引けた。20日にトランプ氏が大統領に就任したが、その就任時の演説がアメリカ・ファーストを強調した内容であった。そのため週初は円高株安で始まった。しかし、24日、25日とNY株価が大幅に上昇し、25日についにNYダウ2万ドル大台のせを達成した。このNY株高を背景に日本株も買われた。週の終わりにかけては円安も進行した。週を通して見ると、日経平均株価は3週ぶりに上昇して週を終えた。

1月第4週の最大の買い手は信託であった。現先合計で3309億円の買い越し。うち現物で637億円の買い越し。先物で2671億円の買い越し。うち日経平均ラージ先物で2700億円の買い越し。

日経平均ラージ先物の投資部門別では「信託2700億円の買い越し、投信2345億円の売り越し」が見える(自己と海外は後で述べる)。日経平均ラージ先物手口概算では日経平均ラージ先物では「野村1800億円の買い越し、大和1750億円の売り越し」が見える(みずほは後で述べる)。信託と投信、野村と大和がこのような形で大口売買をするのは、記憶にもほとんどない。同一の運用会社による日経平均ラージ先物の「投信勘定から信託勘定への移し替え」+「大和買いから野村買いへの移し替え」が一番可能性の高そうなシナリオである。金額は1800億円~2300億円くらいだと思う。見えるのは大和売り・野村買いの1800億円前後だが、それ以外に見えないところで最大500億円程度の移し替えがありそうである。これは特殊な売買であり、単なる移し替えだと思う。

この大口移し替えを除いても、信託は現先合計で1000億円~1500億円程度買い越している。久々にある程度のまとまった買いが入った。

海外は現先合計で1316億円の買い越し。うち現物で2067億円の売り越し。先物の投資部門別売買状況の海外と先物手口概算の外資系14社を比較すると下記のようになる。

 先物の投資部門別売買状況の海外 vs 先物手口概算の外資系14社
日経平均ラージ先物  1799億円の買い越し 2100億円の買い越し
 日経平均ミニ先物   335億円の買い越し  100億円の買い越し
TOPIXラージ先物 1280億円の買い越し  1050億円の買い越し
   先物合計    3383億円の買い越し  3250億円の買い越し

後でも述べるが、自己の裁定の先物売りがドイツに300億円存在する。これをTOPIX型と仮定すると、外資系14社を通した海外によるTOPIXラージ先物買いは1350億円になり、先物の投資部門別の海外によるTOPIXラージ先物1280億円買いに近づく。また、日経平均ラージ先物と日経平均ミニ先物の間で海外が裁定売買をしている可能性がある。従って、日経平均型として見たならば、海外による日経平均型の先物の買いは2135億円、外資系14社を通じる海外による日経平均型の先物の買いは2200億円になる。先物の投資部門別海外の合計では3383億円の買いであり、外資系14社を通じる海外による先物買い3550億円とはそれなりに近い。海外の買いは外資系の買いと、外見上だけかもしれないがある程度は一致する。

先物手口概算を見ると、昨年秋以降に買い越しの主力であったゴールドマン、UBS、JPモルガン、バークレーズの4社がそろってTOPIXラージ先物を買い越している。第3週はこの4社がすべて売り越しであり、合計するとTOPIXラージ先物が1200億円の売り越しとなって、株価は下落した。第4週は4社すべての合計でTOPIXラージ先物が2400億円の買い越しになり、株価は上昇した。NY株の上昇を見ながら、持たざるリスクを感じて買ったのであろう。

TOPIXラージ先物を除くと、海外は現物売り・日経平均型先物買いを2100億円前後実施している。一般論として、海外の日経平均ラージ先物の売買の中にはアービトラージ型の売買が何割か存在する。第4週の2100億円の現物売り・日経平均型先物買いの中に、何割かはアービトラージ型の売買が存在しているはずである。

自己は現先合計で316億円の売り越し。うち現物で3127億円の買い越し。先物で3442億円の売り越し。うち日経平均ラージ先物で2251億円の売り越し。TOPIXラージ先物で1196億円の売り越し。

この週の日銀ETFは763億円の買い越しであった。従って、日銀ETF以外の自己は1100億円前後の売り越しになる。第3週が1400億円前後の買い越しであったので、その一部が売りになったと思われる。

この週の裁定売買は、東証発表の金額では1906億円の裁定形成。裁定残はそこまで増加していないため、その増加株数から計算すると950億円前後の裁定形成売買が入っていたことになる。第4週は自己の3100億円程度の現物買い・先物売りが見える。自己の現物買い・先物売りの3100億円のうち1906億円は裁定形成売買であった可能性が高い。

東証発表の裁定は形成売買が中心であり、みずほによる1400億円が最も大口であった。一方、裁定残は買残は減少、売残が大幅増加となっている。最近のみずほの裁定売買は売り裁定の増減であり、第4週も正確には売り裁定の解消売買である。みずほの日経平均ラージ先物売りは1750億円、日経平均ミニ先物買いは500億円、合計で1250億円の日経平均型の先物売りがある。この中の1400億円前後が裁定の売りであった可能性が高い。

東証発表の数字では、みずほ以外に裁定形成がドイツ300億円、野村100億円などがある。これらはTOPIX型の裁定形成売買であった可能性が高い。

裁定形成の売買が入ったのにもかかわらず裁定残が増えなかった一因は、裁定残からETF設定への乗り換えがあると思われる。これはよく見られる現象である。しかし、ETF設定の一部である。ETF設定はすべて裁定残からという説が最近よく見られる。しかし、決して全部ではなく一部であり、その割合は時期によって大きく異なる。第4週でETFに乗り換えられた可能性が高いのは、野村の100億円だけである。野村以外の日系大手は、裁定とは別に現物買い・先物売りを行っており、その中の何割かがETFの設定に回っている可能性が高い。

個人は現先合計で1823億円の売り越し。うち現物現金で1634億円の売り越し。信用で316億円の買い越し。先物で505億円の売り越し。個人はやはり逆バリであり、今年も4週連続で逆バリが続く。

投信は現先合計で2833億円の売り越し。うち現物で452億円の売り越し。野村総研によると、1月第1週の国内株式型の公募投信は235億円の資金純流出であった。私募投信も少しばかり売り越しであった可能性が高い。

投信先物は2382億円の売り越し。うち日経平均ラージ先物で2345億円の売り越し。この週に行われた大口投信による日経平均ラージ先物の売買は下記のようになる。

野村アセット 「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」 100億円前後の売り越し。
野村アセット 「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(野村ダブルインバースETF)」 100億円前後の買い越し。
大和投信 「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」 150億円前後の買い越し。

上記3ファンド合計で150億円の買い越し。この週は上記以外の同種のブルベア型ETFで資産規模が大きいものはトントンに近かった。

上記のブルベア型ETFを除くと、日経平均ラージ先物で2200億円前後の売り越しが見える。最初に書いたように、1800億円~2300億円が投信勘定から信託勘定へと移され、先物では大和売り、野村買いとなった可能性が高い。投信といっても公募ではなく私募であろう。私募投信はブルベア型ETFのように日系大手に集中しているわけではない。売ったのは大和の私募投信かもしれないし、別の会社の私募投信かもしれない。

合計すると、1月第4週は「信託、海外の買い越しvs投信、個人の売り越し」であった。このうちの信託買い・投信売りの中には先物の移し替えと思われる大口売買があった。それを除いても信託は久々にまとまった買いを入れた。投信はこの移し替えを除くと小幅の売り越しであった。実質的には「海外、信託の買い越しvs個人の売り越し」であった。昨年秋以降にTOPIXラージ先物買いの中心であった外資系4社が、第3週の売り越しから第4週には買い越しに転じた。すると上値をいつものように個人が売ったが、日経平均株価は上昇して週を終えることになった。



1月 月間 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント月次20170127

記録にとどめておくべき事項、数字。

投信現物
野村総研によると、1月の公募型日本株投信は1585億円の資金純流出。

投信による日経平均ラージ先物売買
野村アセット 「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(野村レバETF)」 400億円前後の買い越し。
野村アセット 「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(野村ダブルインバースETF)」 100億円前後の買い越し。
大和投信 「ダイワ・ブルベア・ファンドⅣ ブル3倍日本株ポートフォリオⅣ」 200億円前後の買い越し。

投信と信託
日経平均ラージ先物に、投信買いから信託買いへの移し替えが1800億円~2300億円程度存在していた。

事法部門での自社株買い
1月4日-31日に行われたNTTによる396億円の買いが一番大口。

信託方式の自社株買い
1月4日-26日に行われたトヨタによる952億円の買いが一番大口。

自己
日銀ETFが4422億円の買い。

裁定売買(大部分が自己、一部は海外)
東証発表 裁定形成売買の金額合計 630億円(現物買い・先物売り)。
東証発表 裁定残株数変化からの裁定解消売買推計値 5500億円前後(現物売り・先物買い)。


1月の月間では、現先合計で「自己5118億円(うち日銀ETF4422億円)の買い越し、信託2714億円の買い越しvs個人4448億円の売り越し、投信4085億円の売り越し」で、日経平均株価は353円上昇した。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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