2015年7月第4週 株 コメント

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週足株価201507-4Wブログ用


7月第4週の日経平均株価は前週末比106円安の20545円で引けた。NY株式市場が20日以外は下げており、その影響を受けて日本の株式市場もぱっとしない展開が続いた週であった。

7月第4週に日本株を最も大きく買い越していた主体は個人であった。現先合計で1222億円の買い越し。うち現物現金で713億円の売り越し。信用で1543億円の買い越し。先物で392億円の買い越し。うち日経平均ミニ先物で426億円の買い越し。個人は株価が大きく反発した7月第3週は大幅な売り越しであった。そして、少しばかりの押し目になった第4週には、スイングトレーダーが中心になって信用と日経平均ミニ先物を買い越してきた。しかし、現物現金だけでは最大の売り越し主体であった。スイングトレーダーは信用と先物だけではなく、現物現金も買い越しているはずである。従って、それ以外の主体が大量に現物現金を売り越している。すなわち、大量の金融資産を保有している高年齢富裕者層は、依然として大量の現物現金の売り越しを続けていた。

海外は現先合計で937億円の買い越し。うち現物で156億円の売り越し。先物で1093億円の買い越し。うち日経平均ラージ先物で1078億円の買い越し。手口ではバークレーズ600億円の買い越しが目立つ。

この週の海外は、現先合計の買越額よりも、日経平均ラージ先物だけの買越額の方が大きい。従って、買いの中心は、中長期の投資家よりも、ヘッジファンドを中心とする短期の投機家の買いの比率が高かったと思われる。ギリシャと中国の混乱を見て7月第1週、第2週に大幅に売り越し、第3週にはその半分弱を買い戻していた。第4週も海外の投機家たちは売りすぎた分の買い戻しを続けていたようである。

信託は現先合計で1076億円の売り越し。うち現物で415億円の売り越し。先物で661億円の売り越し。うちTOPIXラージ先物で522億円の売り越し。クジラは買っていない。それ以外の企業年金などの資金が現物株の比率を低め、加えてTOPIX先物にヘッジ売りを出していた。

投信は現先合計で1593億円の売り越し。うち現物で294億円の売り越し。野村総研によると、7月第4週の国内株式型の公募投信は175億円の資金純流入になっている。この週の日銀によるETF買いは648億円であった。この日銀ETFも大半は自己部門で入ったと思われる。現物株とは異なり、個人資金の投信への流入は続いている。しかし、私募投信からは資金流出が続いているようである。

投信先物は1299億円の売り越し。うち日経平均ラージ先物で1241億円の売り越し。この週の野村証券による日経平均ラージ先物は1200億円の売り越し。「NEXT FUNDS レバレッジ・インデックス連動型ETF」が第3週の株価大幅上昇の影響を受けて第4週に解約が殺到した。この解約、資金流出に伴う日経平均ラージ先物は1100億円前後の売り越しと計算できる。昨年11月以降、大量の回転売買を続けてきた野村アセットのヘッジファンド型の私募投信はこの週は動かなかった。

自己は112億円の買い越し。うち現物で291億円の売り越し。先物で403億円の買い越し。先に書いたとおり、日銀ETFの買いが648億円前後自己部門で入っていた可能性が高い。つまり、自己は上記の売買に加え、取引所内取引で「日銀ETF用に648億円の現物株の買い、内外の機関投資家に対して648億円の現物株の売り」という売買が存在していた。加えて、取引所外取引またはOTCデリバで「日銀ETF用に648億円の現物株の売り、内外の機関投資家から648億円の現物株またはOTCデイバの買い」という売買が存在していた。自己は一見するとあまり動いていないように見えるが、実に複雑な売買をこなしているのである。

7月第4週を合計すると、「個人の買い越しvs投信の売り越し」というめずらしいパターンであった。しかし、個人の信用、先物買いと、「NEXT FUNDS レバレッジ・インデックス連動型ETF」という投信の客層の大半はいずれもスイングトレーダーであり、重なっているはずである。ETFを利食って、現物先物の買いに乗り換えただけの可能性が高い。この場合、実質的な個人の買越額はかなり少なくなる。この売買を除けば、「海外の買い越しvs信託の売り越し」という株価が高水準に位置している時によくある典型的なパターンであった。



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