2015年3月第3週 株 コメント

投資部門別売買状況 長期時系列表はこちら

投資部門別売買状況ブログコメント20150326

20150326ブログ用

個人は、現先合計で731億円の買い越し。これを分解すると、現物現金で709億円の売り越し、現物信用で804億円の買い越し、先物で635億円の買い越しとなる。今まで売る一方であった高齢者資産家層の売りが少し減った。そこに信用や先物の利益が増えて回転のきいているデイトレーダー、スウィングトレーダーたちが信用と先物を中心に大量の買いを入れた。結果として個人全体では、高値を買い上がる形になった。

自己の買いの裏はわからない。最近の自己のポジションは現先合計でロングが拡大している。従って、上場先物以外のデリバを使ってヘッジしているか、取引所外取引を使ってポジション調整をしているはずである。こうした売買を含んだディーラーの複雑なポジション全体は、それを動かしている証券会社の内部の人間にしか見えない。

信託現物は1346億円の売り越しであり、3週連続の売り越しである。信託の2月第3週の現物買い金額の合計は5578億円であった。これが3月第3週は3970億円にまで減っている。クジラ以外の信託が売りを休まない中、クジラは完全に休んでいる。ただ、3月第4週はTOPIX先物買いから動く可能性があることを後で示す。

海外の合計は821億円の売り越し。現物が1334億円の買い越しの中、日経平均ラージ先物が2068億円の売り越し。これで海外の11月第3週-2月第3週の日経平均ラージ先物は1兆2564億円の売り越し。このうち、11月第3週-1月第2週までに売った主体は、おそらくグローバル・マクロ型のヘッジファンドだったと思う。原油価格急落を材料に、日経平均ラージ先物だけではなく、現物にも売りを出していた。この玉の一部は買い戻されたが、まだ日経平均ラージ先物だけでも8470億円前後のショートが残っていると思う。ただし、過去3週連続で海外は日経平均ラージ先物を4093億円売り越している。このショートは完全な逆張りであり、海外全体では同時に現物を買い越し続けていた。現物などとの裁定型の別のヘッジファンドが中心であると推測する。この裁定型のヘッジファンドらしき売買を除く海外全体は、売り越しであった。

投信現物は212億円の売り越し。日銀ETF704億円の買いを引くと、実質916億円の売り越し。高齢者資産家層は株の現物も日本株投信も両方とも売り越している。投信先物は775億円の買い越し。これは、昨年11月から日経平均ラージ先物を大量にショートしていた私募投信と思われる主体の踏み上げ。2週連続の買い越しだが、3月第3週末時点で、まだ投信には、日経平均ラージ先物に8196億円のショートが残っている可能性が高い。

3月第3週をまとめると、買い方は、正体不明の自己と、投機好きの個人と、私募投信の先物の踏み上げであり、売り方はクジラを除く信託と、疑似裁定の売買をする主体を除く海外であった。

最後に、3月第4週に信託がTOPIXラージ先物を大量に買うことを指摘しておく。


信託の買い

信託銀行は年度末、半期末の週にTOPIX先物を買い越してきた。枚数で1万枚-2.5万枚、金額で1000億円-2500億円くらいである。前からあったが規模が拡大し、2008年から週間で1000億円を下回ったことはあるが、枚数では1万枚以上の買い越しを続けている。配当込みのTOPIXとの連動性を強く要求されるファンドの買いである。今年もそうした買いが入る。

過去7年間に14回あった年度末、半期末の週の勝率は9勝5敗、14回の週の日経225の平均変動価格は+91円(配当は含まず)であった。信託がTOPIX先物を大量に買うにしても、株価が上昇する確率は、普段より少し高い程度である。ただ、今年はGPIFを中心とする公的年金のインデックス運用がある。そのため、今年の信託がTOPIX先物を買う金額は、例年より大きくなる可能性が考えられる。


追記
3月27日引け後
週間の日経平均は275円安。信託のTOPIX先物の買い越し金額は4月2日に明らかになる。大幅な買い越しであるはずだが、株価には影響がなかった。信託のファンドマネージャーが先物を安く大量に買い入れることがうまかったのか、それ以上に大きな売り手がいたのか、どちらであろうか。

3月第4週の投資部門別売買状況はこちら。

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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