2015年3月第1週 株 コメント

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前回説明したように、海外の11月第3週-2月末の日経平均ラージ先物は8470億円の売り越しであった。これはほぼ間違いなくショートポジションであったと思う。しかし、海外は3月第1週に日経平均ラージを953億円売り越し。結局3月第1週末の日経平均ラージのショートポジションは9424億円にまで膨らんだ。

投信の日経平均ラージ先物は11月-2月の合計で8907億円の売り越しであった。この私募投信と思われる投信の売りは、他の投信と合わせて、3月第1週に121億円の売り越しになった。投信の3月第1週末における日経平均ラージのショートポジションは9028億円にまで膨らんだ。

3月第1週末の時点において、将来の買い戻しになる可能性の高い日経平均ラージ先物のショートポジションは、海外に9424億円、投信に9028億円、合計1兆8452億円存在することになる。

投信現物の売り越しは234億円。日銀ETF704億円の買いを差し引くと938億円の売り越し。投信には新規資金の大量流入が続いているが、通常タイプの日本株投信には資金が流入するどころか、資金流出が継続している。

信託現物は34億円の売り越し。公的資金は多分買い越していると思うが、それ以外の企業年金などの売りが上回っている。GPIFを筆頭とする公的資金は、日銀ETFと合わせて「クジラ」と呼ばれているが、実際には全く存在感がない。それでも、下がればクジラが買うという安心感が、現在の株価上昇につながっていることは間違いない。

海外の年初からの現先合計は1兆4444億円の買い越し。現物は4187億円の売り越し。先物は1兆9262億円の買い越し。現物はまだ売り越しであるが、3月第1週の現物は2100億円の買い越しになっている。年金、投信、その他の投資顧問を通じる長期性の資金は、少なくとも直近は買い越している模様。

個人現物(プラス信用)は1167億円の売り越し。アベノミクス相場開始の2012年11月第2週からの合計はちょうど15兆円の売り越し。発行市場での購入も含めた個人の売り越し総額は、15兆円よりは少ないが、大幅な売り越しであったことに違いはない。相場が上昇し続ける限りは、この売りは止まりそうにない。大規模金融緩和+NISA導入が、個人の資金を預金から株へと向かわせたのではなく、株から預金へと大規模に向かわせたという事実を忘れてはならない。資金の流れはバブルと正反対なのである。

自己は現先合計で780億円の買い越し。最近は買い越しが積み上がっている。おそらく、現物買いに見合った上場先物以外の株式デリバでショートポジションを保有しているのだと思う。

3月第1週はそれ以前とは異なり、大きな売買手口は見られなかった。それでも海外の買い越しvs個人の売り越しの構図で、日経平均173円上昇という24年間よく見られるパターンと同じであった。


2015年3月13日 日本経済新聞第21面 
   「株、個人に高値警戒感」
個人は「無制限の金融緩和」のスローガンが現実化しそうになった2012年11月15日のアベノミクス相場の開始の日から、株の売り越し姿勢を大幅に強めている。株価が一時的に下落する期間を除けば、ほとんど売り一辺倒であり続けたのだ。この大問題を私は何度もブログ上では指摘してきた。「過去最高に膨らんだ海外投資家による日本株買い越し」などはその一例である。日本経済新聞は、株式市場の本当の姿を正しく伝えてもらいたい。


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