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株式需給コメントの休止

勝手ながら「株式需給コメント」は休止させていただきます。

別の形での再スタートを考えていますが、現時点ではまだ未定です。

なお、ブログの他のデータの更新、Twitterでの情報発信は今後も継続いたします。


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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

2019年12月第3週 株式需給コメント

12月第3週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20191220


12月第3週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20191220


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次)
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2019年12月第3週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 23,817円 前週末比-206円

12月第3週の外部環境は、ドル円レートは少し円高、NY株は上昇であった。第2週末に米中部分合意が確実となった。第3週のアメリカは住宅をはじめとして良い経済指標がやや多く、NY株は来年の景気拡大を織り込む形で上昇が続いた。日本はファンダメンタルズ面では消費税増税後の10月分は反動減で悪く、11月はそこから回復という特に強弱を明確に表す指標は出なかった。日本の株価は米中部分合意で第2週末に大きく上昇したことに加え、円レートがやや強含んだこともあり、そこからさらに上昇するエネルギーを欠いた。週末の日経平均株価は3週ぶりに下落して週を終えることになった。


買い方
(1)自己

現物先物合計      + 1,735 億円
現物          + 1,594 億円
先物合計          + 141 億円
日経平均ラージ先物  + 1,014 億円
日経平均ミニ先物     - 66 億円
TOPIXラージ先物      - 764 億円

裁定売買
東証発表の裁定売買
 500億円の裁定形成
 (現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した証券会社(「+」は現物買い・先物売りを示す)

野村    + 500 億円
みずほ   + 100 億円
三菱UFJ  + 100 億円
UBS    - 100 億円
ソシエテ  - 150 億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 2000億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の数字の差は1500億円。

自己に含まれる日銀ETF
 +766億円

日銀ETF以外の自己
 -1000億円前後

第3週の裁定売買は500億円に近い可能性が高い。裁定残はそれよりも1500億円多く増加している。これは以前に作った現物買い・先物売りのポジションを第3週に裁定勘定に移し替えただけと考える。

日銀ETF以外の自己1000億円売りは実質的には海外の代理の売りと考える。財務省統計では海外の現物買いが東証統計よりも1300億円ほど多い。おそらくOTCで海外買い・自己売りが1000億円ほどあり、自己がその現物を調達するために取引所で1000億円ほど買った。残り300億円の買いは、海外が現物株ではなく投資ファンドを買っているのかもしれない。第2週はこれとは反対にOTCで海外売り・自己買いが3000億円入ったと考えた。その一部に反対売買が出た可能性が高い。

以上は推測であるが、確度としてはかなり高いと思う。自己の現物買い1594億円、先物買い141億円を完全に説明することはできないが、近い金額なら説明可能になる。それ以外の複雑な売買も多数あったはずだが、それらの合計金額はあまり大きくはなかったと考えている。

買い方
(2)海外

現物先物合計      + 1,345 億円
現物            + 178 億円
先物合計        + 1,167 億円
日経平均ラージ先物     + 828 億円
日経平均ミニ先物     - 834 億円
TOPIXラージ先物    + 1,136 億円

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


12月第3週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20191220

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ、 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフは先物手口や先物投資部門別売買状況に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

外資系14社の先物買いは1900億円であり、海外の先物買い1167億円よりは多い。この原因の多くは中心限月である日経平均ミニ先物3月限の建玉変化がわからないからと考える。2限月しか公表されないので1月限と2月限しかわからない。海外は外資系で日経平均ミニ先物3月限を大量に売っているはずである。外資系自己をはじめとしたそれ以外の主体も多少は先物を売買している。ただ追及するには意味があるほど大きな金額ではなく、不可能でもある。

自己のところで説明した通り、OTCでは1000億円弱の海外買い・自己売りが存在すると推測する。

そうであるならOTCをも含んだ海外の買いは現先合計で1345億円よりは多く、2300億円前後であることになる。東証統計では海外の買いは先物買いが中心であるが、それ以外に現物もプラスして1000億弱買っていた可能性が高い。ただこのOTCでの海外買いは第2週の売りの反対売買であり、投機筋の買い戻しと考える。

外資系先物の買い方トップはABNアムロクリアリング。ここは投機筋の買いである可能性が高い。上記に参照先を示した時系列グラフを見ればわかるが、回転が速い。近い将来に売りがある。

外資系先物の買い方2番目はバークレース。これも時系列グラフを見ればわかるが、ABNとは全く異なる。9月以降に買い続けている外資系証券は何社かあるが、金額で最大の証券会社はバークレーズである。バークレーズの先物買いが9月以降の上げの最大の主役である。

表現として適切ではないが、中期性の投機筋の買いと見ている。短期の回転売買を繰り返すABNとは異なる投機筋である。年金のような長期性の資金ではないと考えているため、便宜的に投機筋という言葉を使っているだけである。

第3週の場合、バークレーズの日次の売買にはこれほどの大きな買いはない。他社で買って建玉移管している。そのため移管が少なめのクレディスイスのように目立つことはない。

バークレーズでも買い続けているのはTOPIXラージ先物の大口顧客である。日経平均型の方は買った後にすでに利食い売りを出している。

外資系先物の買い方3番目はJPモルガン。ここもバークレーズと似た売買をしている。規模は少し小さい。ちなみに先物買い方第7番目のソシエテが9月からでは最大ではないが、年初からでは最大の買い手である。

第3週のNY株は上昇し、米中部分合意の成立後の景気回復を期待する雰囲気が強くなっている。ただアメリカと日本では置かれた経済環境が異なる。短期性の投機筋のABNが大量に買った以外はバークレーズなどの中期性の投機筋も第2週より金額は減ったが買いを続けた。

なお海外の現物の買いは178億円と少ない。これ以外のOTCで1000億円近い現物買いが入っているが、これは投機筋の買い戻しである可能性が高い。9月以降の海外は現物にも大量買いを入れた週がある。そうした週も売買手法が投機筋に近く、長期性の資金は少ないと考えている。そのため中期性の投機筋という奇妙な表現を使っている。

繰り返すが、第3週も含めた9月以降の株価上昇の主役は中短期性の投機筋の買いが主役であると見ている。

買い方
(3)事法

現物先物合計      + 709 億円
現物          + 674 億円

自社株買いが継続。ただ企業収益が悪化しており、金額は減少している。

買い方
(4) 個人

現物先物合計        + 502 億円
現物現金        - 1,647 億円
信用          + 942 億円
先物合計        + 1,207 億円
日経平均ラージ先物   + 340 億円
日経平均ミニ先物    + 795 億円
TOPIXラージ先物     + 60 億円

個人は今年に入って50週中43週で逆張り。

現物現金は高年齢富裕者層の株式離れが続く。

スイングトレーダーは信用を中心にかなり大量に新規の買いを入れた。

先物は買い戻しが中心。あくまでも中心であり、新規買いもいくらかは入っているであろう。

個人といっても投資家の種類の違い、ポジションの違いがあり、全体では502億円の逆張りの買いになった。


売り方
(1)信託

現物先物合計      - 2,574 億円
現物             - 841 億円
先物合計        - 1,733 億円
日経平均ラージ先物     - 563 億円
日経平均ミニ先物       - 1 億円
TOPIXラージ先物    - 1,162 億円

信託は10週連続の売り越し。高値警戒感をもった弱気を維持している。

米中部分合意成立が確実になって株価が上に飛んだのは第2週の金曜であった。第2週の信託は小幅の売り越しであり、様子見ムードであった。第3週になると上に飛んだ翌週であるため、多少の下値まで売ってきた。

売り方
(2)投信

現物先物合計      - 2,034 億円
現物            - 857 億円
先物合計        - 1,177 億円
日経平均ラージ先物   - 1,500 億円
日経平均ミニ先物       - 3 億円
TOPIXラージ先物     + 323 億円

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 1413億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 -750億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 -600億円前後
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅤ ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ」
 -300億円前後

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で-1800億円前後。

解約と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物先物合計     + 1,180 億円
現物          + 560 億円
先物合計        + 620 億円
日経平均ラージ先物   + 300 億円
日経平均ミニ先物     + 0 億円
TOPIXラージ先物    + 320 億円

その他もろもろの投信の合計は1180億円の買い。金額は大きい。私募投信の買いが多いと考える。私募投信の背後にいるのは信託、保険、銀行などである。本体勘定と運用方針は異なる。第3週は大幅な買い越しである。ただ年初から見ると買って売って特に大きく買い越しているわけではない。ヘッジファンド的な回転売買をしているだけである。

投信も公募とブルベア投信は大幅な売り越しである。これらは信託と同様に弱気である。


(12月第3週合計)
合計すると、「自己、海外、事法、個人の買い越し vs 信託、投信の売り越し」であった。

自己は日銀ETFが下げ局面で買う。自己には海外の代理の買いも含まれていると思われる。事法はコンスタントに買い、個人は先物買い戻しやスイングトレーダーの新規買いがあった。ただ実質的な最大の買い手は海外であった。中短期性の投機筋の比率が高いと思われる。

売り方は信託が最大。弱気であり、株式離れも進む。投信の中には短期売買の私募投信は買ったが、公募投信とブルベア投信は弱気で大量に売り越した。第2週の金曜に米中部分合意成立確実で株価は上に飛んだ。信託と投信は弱気継続で第3週は少し下値まで売ってきた。

結果として、日経平均株価は週間で206円下落して週末の需給は均衡し、12月第3週を終えることになった。


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2019年12月第2週 株式需給コメント

12月第2週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20191213


12月第2週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20191213


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次)
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2019年12月第2週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 24,023円 前週末比+669円

12月第2週の外部環境は、ドル円レートは円安、NY株は上昇であった。ファンダメンタルズ面では金曜の日銀短観を始め弱めの数字が多かったが、無視される状況が続く。株価を動かした中心材料は相変わらず米中貿易交渉であり、次がイギリスの総選挙とブレグジットの動向であった。木曜の夜にトランプ大統領がツイッターで米中部分合意の成立が確実であることを意味する内容を発信した。そしてイギリスの総選挙では保守党が大勝し、ジョンソン首相の方針通りにブレグジットが実現することが確実になった。木曜のNY株は上昇し、円安が進行した。そして木曜までは少しばかりの上昇にすぎなかった日本株も金曜には急上昇した。週末は年初来高値を更新して週を終えることになった。


買い方
(1)海外

現物先物合計      + 6,279 億円
現物          + 2,852 億円
先物合計        + 3,426 億円
日経平均ラージ先物   + 1,219 億円
日経平均ミニ先物      + 639 億円
TOPIXラージ先物    + 1,536 億円

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


12月第2週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20191213

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ、 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフは先物手口や先物投資部門別売買状況に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

外資系14社の先物買いは1850億円であり、海外の先物買い3426億円よりは少ない。この原因の多くは日経平均ミニ先物3月限の建玉変化がわからないからだ。そのため1千数百億円の外資系先物の買いが海外の買いより少なくなった。日経平均ミニ先物3月限には1千数百億円の外資系≒海外の買いがあると考える。

自己のところでも説明するが、日銀ETF以外の自己は3200億円の売りである。そして外資系現物の財務省統計は約500億円の売りであり、東証統計と3400億円ほどの差がある。ここからOTCでは3000億円強の海外売り・自己買いが存在すると推測する。

そうであるならOTCをも含んだ海外の買いは現先合計で6279億円よりは少なく、3000億円強であると考える。海外の買いは先物中心ということになる。

外資系先物の買い方トップはパリバ。12月18日にブルームバーグがパリバはドイツのプライム・ブローカレッジを引き継ぐと報道した。ということはパリバの久しぶりの大口売買は以前はドイツで売買していたヘッジファンドの買いであるかもしれない。

外資系先物の買い方2番目はUBS。最近は大口の売買が減った。そこに突然日経平均ラージ先物を中心とした3000億円の買いである。日経平均型先物はショートを一気にロングに変えている。この買い方はUBS本体運用部やスイス系プライベートバンクの買い方ではない。クレディ・スイスで売買をしているような投機筋の買い方である。

外資系先物の売り方トップはソシエテ。4250億円の売りは大きい。ただ日経平均ミニ先物については3月限に買いがある可能性がある。そのため、実際の売りはもう少し少ないと思われる。今まで買いを積み上げてきたので利食い売りである。

第2週もトランプ大統領の米中部分合意を期待して投機筋が先物中心に買っていた。ずっと先物を買い続けてきたソシエテなどは、金曜も含めて利食い売りになっている。ソシエテ以外も金曜は外資系も売りと買いが激突していた。

週間でも海外全体の買いは3000億円強であり、大きな金額ではない。ただ米中部分合意の成立確実は大変大きな材料であり、株価は金曜に上に飛ぶことになった。

買い方
(2)投信

現物先物合計      + 577 億円
現物          + 661 億円
先物合計          - 84 億円
日経平均ラージ先物   + 611 億円
日経平均ミニ先物     + 0 億円
TOPIXラージ先物    - 686 億円

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 662億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 +20億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 +400億円前後
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅤ ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ」
 +20億円前後

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で+450億円前後。

解約と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物先物合計      + 770 億円
現物          + 1,320 億円
先物合計        - 560 億円
日経平均ラージ先物   + 140 億円
日経平均ミニ先物       + 0 億円
TOPIXラージ先物    - 690 億円

その他もろもろの投信の合計は770億円の買い。金額はやや大きい。私募投信の売買が多いと思われる。現物だけの買いと、現物買い・TOPIXラージ先物売りを組み合わせたロングショートが多い。


売り方
(1) 個人

現物先物合計      - 3,714 億円
現物現金        - 3,540 億円
信用            - 171 億円
先物合計           - 3 億円
日経平均ラージ先物    + 57 億円
日経平均ミニ先物      - 150 億円
TOPIXラージ先物     + 76 億円

個人は今年に入って49週中42週で逆張り。

現物現金は高年齢富裕者層の株式離れが続く。上値に売り指値を置いているので株価が上がると売り金額が増える。

スイングトレーダーも信用を中心に少しは売ったようである。

なお、先物手口の「その他(ネット証券等)」は日経平均ミニ先物を中心に買いになっている。これはミニ先物の3月限を含んでいない。3月限は海外の買いに対して個人は売りになっている可能性が高い。そのため個人の先物は合計すると3億円だけの売り越しになった。

売り方
(2)自己

現物先物合計      - 3,136 億円
現物           - 203 億円
先物合計        - 2,933 億円
日経平均ラージ先物   - 1,539 億円
日経平均ミニ先物     - 462 億円
TOPIXラージ先物     - 921 億円

裁定売買
東証発表の裁定売買
 2403億円の裁定形成
 (現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した証券会社(「+」は現物買い・先物売りを示す)

みずほ    + 1,900 億円
三菱UFJ   + 1,050 億円
ソシエテ   - 200 億円
野村     - 350 億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 2800億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の数字の差は400億円。

自己に含まれる日銀ETF
 +60億円

日銀ETF以外の自己
 -3200億円前後

第2週の裁定売買は2800億円に近い可能性が高い。自己による裁定で現物買い・先物売りが2800億円ほど入った。海外のところに書いた通り、そこに3000億円強の海外の代理売りが自己部門に入った。その結果、自己の現物は203億円の売りになった。日銀ETF以外の自己も3200億円の売りになった。


(12月第2週合計)
合計すると、「海外、投信の買い越し vs 個人、自己の売り越し」であった。

海外は自己に含まれるOTCの現物売りを除くと3000億円強の買いであり、投機筋が中心だが金額は大きなものではない。15日期限のアメリカの対中関税引き上げがないことが12日木曜のNY時間にほぼ明らかになった。これは材料としては大きい。そこにイギリスの保守党が選挙で大勝という上乗せ材料があった。

まずダブルインバースETFを中心にカラ売りをしていた投資家は踏み上げ買い戻しになった。それ以外の売買も、売り方、買い方の両方の指値が上に大きく飛んだ。海外の中でも踏み上げを含む買いと利食い売りがぶつかっていた。海外は10月以降、この材料も含めてほぼ継続して買い越してきたので、第2週に特に買いが膨らむことはなかった。

売り方の中心は個人。ここは株式離れの現物現金売りを長年出し続けている。ただし上値での指値売りである。株価が大きく上昇すると売り越し金額が増える。

結果として、日経平均株価は週間で669円上昇して週末の需給は均衡し、12月第2週を終えることになった。


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テーマ : 経済
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2019年12月第1週 株式需給コメント

12月第1週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20191206


12月第1週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20191206


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次)
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2019年12月第1週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 23,354円 前週末比+60円

12月第1週の外部環境は、ドル円レートは円高、NY株は下落であった。前週末のNY株は下げたが、日本は米中経済の良い面、クリスマス商戦の好調や中国PMIの上昇で上げた。日本のファンダメンタルズ面では弱めの数字が多かったが、無視される状況が続く。アメリカでは月曜のISM製造業景況感指数が悪く、これは日米ともに株価を引き下げた。それ以外に株価を動かした中心材料は相変わらず米中貿易交渉の動向であった。火曜にトランプ大統領が米中合意の大統領選挙後への引き延ばしを示唆した。火曜のNY、水曜の日本株は下げた。しかし、その後は楽観論が優勢になった。NY株は上昇することができなかったが、日経平均株価は週間では小幅の上昇で週を終えることになった。


従来は自己部門の分析を詳しく行ってきた。主に有力なシナリオを示してきた。しかし正確性が低い割には、わかりにくい。そのため今回からは特に正確性が高いと思われる週以外は結論だけを示し、分析は省略することにする。


買い方
(1)自己

現物先物合計      + 2,374 億円
現物           - 283 億円
先物合計        + 2,657 億円
日経平均ラージ先物     + 12 億円
日経平均ミニ先物     + 288 億円
TOPIXラージ先物     + 2,138 億円

裁定売買
東証発表の裁定売買
 84億円の裁定形成
 (現物買い・先物売り)

裁定売買を実施した証券会社(「+」は現物買い・先物売りを示す)

みずほ   + 550 億円
三菱UFJ    - 400 億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 1300億円前後の裁定解消(現物売り・先物買い)

2種類の数字の差は1400億円。

自己に含まれる日銀ETF
 +1472億円

日銀ETF以外の自己
 +900億円前後

結論としてはソシエテ東京自己が900億円の売り裁定形成を行い、現物はOTCで売却した。その現物を買ったのは海外であろう。

今までのようにわかりにくい根拠の説明はしない。当たりかどうかはわからないが、大体なら当たっている可能性が高い週である。

裁定売買は1300億円の裁定解消が近そう。ソシエテがOTCでの売り裁定形成900億円のうち何割かを東証に報告。日系大手には上場現物売り・先物買いの裁定解消売買が存在。これは信託の現物買い・先物売りの一部とクロス。それ以外に日銀ETF準備用の現物買い・先物売りがある。それらを合計すると自己の現物売りが283億円になった。

買い方
(2)事法

現物先物合計       + 992 億円
現物         + 1,023 億円

事法の現物買いは自社株買いが中心。現在はまだ11月中の自社株買いの公表がほぼ終了したところ。12月分の自社株買いは少ししか公表されていない。来年1月上旬の公表分が多いはず。


売り方
(1) 個人

現物先物合計       - 1,018 億円
現物現金         - 1,058 億円
信用           + 598 億円
先物合計         - 558 億円
日経平均ラージ先物    - 170 億円
日経平均ミニ先物     - 374 億円
TOPIXラージ先物      + 2 億円

個人は今年に入って48週中41週で逆張り。

現物現金では主として高年齢富裕者層の株式離れが続く。

スイングトレーダーは信用に順張りの買いを入れ続ける。先物は信用とは反対に、新規の売り増しをしている。

(2)投信

現物先物合計      - 932 億円
現物          - 234 億円
先物合計        - 698 億円
日経平均ラージ先物   - 133 億円
日経平均ミニ先物     - 0 億円
TOPIXラージ先物    - 556 億円

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 430億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 -200億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 +20億円前後
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅤ ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ」
 +20億円前後

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で-70億円前後。

解約と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物先物合計      - 430 億円
現物          + 200 億円
先物合計        - 630 億円
日経平均ラージ先物    - 60 億円
日経平均ミニ先物      + 0 億円
TOPIXラージ先物    - 560 億円

その他もろもろの投信の合計は430億円の売り。金額はやや大きい。配当金が入ったので先物を売って現物に乗り換えている。それ以外は私募投信の売買が多いと思われるが、現物の買いではなく売りが多いようだ。

売り方
(3)海外

現物先物合計         - 723 億円
現物           - 2,660 億円
先物合計         + 1,937 億円
日経平均ラージ先物    + 210 億円
日経平均ミニ先物     + 181 億円
TOPIXラージ先物     + 1,520 億円

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


12月第1週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20191129


先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ、 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフは先物手口や先物投資部門別売買状況に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

先物の買い方トップはソシエテ。自己のところで書いたように、東京自己の買いがTOPIXラージ先物を中心に900億円はあると考えている。

それ以外は海外の買いである。ただここは顧客層が広すぎてわからない。先物をずっと買い増し続けている。

先物の買い方の2番目はバークレーズ。TOPIXラージ先物の買い建玉はソシエテに次いで2番目である。一時利食い売りもあったので投機筋の短期売買と見ている。その後また買い増しが続いている。

外資系で売り方のトップはABNアムロクリア。ここは投機筋の売りである可能性が高い。

海外の先物は合計1937億円の買い、現物は2660億円の売りで現先合計は723億円の売り。これに自己のところで説明したようにソシエテでOTCでの現物買いが900億円前後ある可能性が高い。OTCをも加えると海外は200億円ほどであるが、小幅の買い越しになる。

EPFRの数字を見ると欧米の投信は少しであるが買っている。現物は今までは順張り色が強いと説明してきたが、第1週は逆張りになっている。今まで買ってきた現物の順張り系は売り買いどちらにせよ金額は少なかった。

ロングショートは売買が増加した可能性が高い。信託の現物買い・先物売りの反対売買の一部に自己が向かい、海外もロングショートの形で向かった。ただ海外の売買の何割がロングショートかはわからない。

ロングショートが何割かあり、投機筋の比率の高い先物買いがあった。それ以外は中長期性の資金の現物利食い売りが多いのかもしれない。

OTCをも含めると海外は小幅の買いである。先物は上値も買う投機筋の買いが多い。現物は下値を無理に売らない中長期筋の利食い売りが多かった。そのため海外の小幅の買いは株価上昇に寄与したと思われる。

売り方
(4)信託

現物先物合計       - 268 億円
現物          + 2,799 億円
先物合計        - 3,067 億円
日経平均ラージ先物    + 97 億円
日経平均ミニ先物        - 0 億円
TOPIXラージ先物    - 2,945 億円

配当金が入ったので、3月末にインデックス連動目的で買ったTOPIXラージ先物を売って現物買いに乗り換えた。


(12月第1週合計)
合計すると、「自己、事法の買い越し vs 個人、投信、海外の売り越し」であった。

自己は日銀ETFの買いが多く、下値でしか買っていない。事法は下値ばかり買うわけではないが、積極的な買い上がりも多くない。

売り方の個人、投信はいつもの通り上値の指値売りが多かった。

海外の売りは通常とは異なり下値を売り崩すものは少なかった。逆に先物を中心に買った投機家は買い上がりもあった。上値を買った最大の主体は、大きな金額ではないが自己に含まれるOTC買いも含めた海外の買いであったようだ。株価が比較的大きく上昇した月曜と木曜を中心に買ったと思われる。

結果として、日経平均株価は週間で60円上昇して週末の需給は均衡し、12月第1週を終えることになった。

米中合意が不透明でNY株も下げる中、11月以前の上げ相場とは売り方、買い方もかなり異なった売買行動になっていた。小幅の上昇とはいえあまり見られない売り方と買い方の組み合わせになった。


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2019年11月第4週 株式需給コメント

11月第4週 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント週次20191129


11月第4週 日経平均株価 日中足チャート
週足株価ブログ用20191129


時系列データ
 投資部門別売買状況 現物と先物の時系列表
 投資部門別売買状況 長期時系列グラフ(月次)
 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフ
 先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ



(2019年11月第4週の株式市場の概況)
日経平均株価終値 23,294円 前週末比+181円

11月第4週の外部環境は、ドル円レートは円安、NY株は上昇であった。ファンダメンタルズ面では国内マクロ指標は弱めの数字が多かった。そうした材料は無視される状況が続く。株価を動かした中心材料は米中貿易交渉の動向であった。こちらも週初に香港の区議会議員選挙で民主派が圧勝。水曜にトランプ大統領が香港人権・民主主義法案に署名し成立。これらは悪材料であるが無視された。それ以外の小さな好材料には反応してNY株が上昇し円安も進行したことから、日本株も買われた。週末の日経平均株価は3週ぶりに上昇して週を終えることになった。


買い方
(1)海外

現物先物合計      + 3,643 億円
現物           + 4,042 億円
先物合計          - 399 億円
日経平均ラージ先物     + 342 億円
日経平均ミニ先物     - 60 億円
TOPIXラージ先物     - 660 億円

大手証券(外資系14社、日系大手5社)の先物手口概算を示す。


11月第4週 大手証券 先物手口概算
ブログ週間先物手口20191129

上記の先物手口概算(3種の先物)の外資系14社合計と、先物の投資部門別売買状況の海外(3種の先物)とを比較すると下記のようになる。

ブログ外資系と海外の比較20191129

いつものように海外と外資系を比較した。両者の差は278億円。

そこから裁定売買分を修正すると238億円に縮小した。

勘レベルではソシエテ自己の買いである。しかし銀行の日経平均ラージ先物買いが外資系に流れたかもしれない。238億円は金額が小さく何でもありの金額である。深く追及する意味のないレベルの金額のため、これ以上は追及しない。

先物建玉残高 証券会社別枚数推移 グラフ、 投資部門別売買状況 先物累積買越枚数 グラフは先物手口や先物投資部門別売買状況に関心がある方はぜひ見ていただきたい。

先物の売り方トップはCスイス。ここは最近も売買が多い投機筋の売りであろう。

先物の売り方6番目はABNアムロクリア。ここも投機筋である可能性が高い。

第4週の手口は2番目に大きいBNPパリバの買い、シティの売りの金額でも750億円でしかない。ABNのように金額が小さくても売買の大半は投機筋である会社は少ない。金額が小さいと、年金でもヘッジファンドでも何でもありになってしまう。

そして海外の先物売りの合計は399億円でしかない。この金額も小さすぎる。様々な種類の投資家の売買が売りと買いに分かれ、合計すると399億円になったとしか言えない。

第4週の海外の現物は4042億円の買いであり、先物が売りにしては現物の買い金額は大きい。

EPFRなどの資料によると、最近の欧米の日本株投信への資金流入は減っているようである。

そのため、現物もあまり確度の高いことは言えない。ただ第4週はファンダメンタルズ面では悪い数字が多かった。米中貿易関連でも明確な好材料は出ていない。ただNY株が上昇し、円安が進行しただけである。

第4週については投信の買いは少なそうである。ただ買い方は第3週以前の海外現物と似ている。NY株の上昇を見て、あまりファンダメンタルズを気にすることなく日本株の現物を買っている。

少し半導体や5G関係が良くなったという材料はあるが、まだリスクが高い。リスクが高くでもその背後にあるリターンを求めて買う性格の資金である。リスク先行度が高い順張り系の投機的資金である。

こうした性格の資金は従来からヘッジファンドを通じて主に先物に買いを入れていた。最近はヘッジファンドに限らず、投信などの別ルートからも現物買いに向かっている。ヘッジファンドかどうかわからないが、ヘッジファンド的な買いである。

当面は12月15日のアメリカによる対中制裁関税第4弾の引き上げが回避されるかどうかが注目点である。ここで関税引き上げ回避ならば、もっと大量に買って来ると思われる。そして日米の株価上昇が続く間は買い続けるであろう。ただ、どれほど長期間買うかはわからない。

買い方
(2)事法

現物先物合計      + 994 億円
現物          + 995 億円

事法の現物買いは自社株買いが中心。11月の1か月間に行われた自社株買い終了の発表が大量に行われている。

第4週だけに買われた分はまだほとんど未発表である。ただ銘柄数が多い割には大口は少ない。企業収益の悪化と並行して自社株買いの規模は縮小しつつある。


売り方
(1) 個人

現物先物合計      - 2,249 億円
現物現金        - 2,069 億円
信用           - 39 億円
先物合計        - 141 億円
日経平均ラージ先物   - 166 億円
日経平均ミニ先物    - 25 億円
TOPIXラージ先物    + 38 億円

個人は今年に入って47週中40週で逆張り。ほとんど総売りに近い。

高年齢富裕者層の株式離れは続く。スイングトレーダーは押し目で信用に買いを入れていた。そこから少し株価が上昇したので利食い売りを出した。

(2)投信

現物先物合計       - 999 億円
現物          - 1,014 億円
先物合計         + 14 億円
日経平均ラージ先物    - 48 億円
日経平均ミニ先物     + 1 億円
TOPIXラージ先物     + 63 億円

野村総研による日本株型公募投信の資金流出入
 658億円の純流出(この中の多くの部分が現物株の売りになる)

ブルベア型投信による日経平均ラージ先物の大口売買

野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 -200億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 +50億円前後
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅤ ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ」
 -20億円前後

上記のファンドを含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で-200億円前後。

解約と大口ブルベア型投信7本以外の投信による売買

現物先物合計      - 130 億円
現物          - 360 億円
先物合計        + 230 億円
日経平均ラージ先物   + 170 億円
日経平均ミニ先物     + 0 億円
TOPIXラージ先物     + 60 億円

その他もろもろの投信の合計は130億円の売り。金額は小さく、何でもありの金額である。これ以上は追及しない。


(*)自己という特殊な部門
第4週は売り方の(3)になった。

現物先物合計       - 620 億円
現物          - 1,646 億円
先物合計        + 1,027 億円
日経平均ラージ先物   + 110 億円
日経平均ミニ先物   + 30 億円
TOPIXラージ先物    + 814 億円

裁定売買
東証発表の裁定売買
 52億円の裁定解消
 (現物売り・先物買い、売り裁定の形成も含む)

裁定売買を実施した証券会社(「+」は現物買い・先物売りを示す)

野村    + 250 億円
みずほ  + 50 億円
ソシエテ  - 40 億円
三菱UFJ  - 300 億円

東証発表の裁定残の株数変化から計算した裁定売買の推計値
 800億円前後の裁定形成(現物買い・先物売り)

2種類の数字の差は850億円。自己の現物売りは1646億円である。

自己には日銀ETFの買いが入るので、その準備用の現物買いが入る週が多い。そのため大量の裁定解消売りでもなければ自己の現物が大幅な売り越しになることはほとんどない。ところが第4週はそのほとんどないことが起こっている。

何か特別なことがあったはずである。第4週はその内容が何種類かは推測できる。しかしある程度は確度が高いと思われるシナリオを示すことができない。


自己に含まれる日銀ETF
 +60億円

日銀ETF以外の自己
 -700億円前後

これも裁定売買と同じである。売られたのは現物である。現物が大きく売られることはあまりない。

実はSGXに自己の先物買いが700億円あるだけかもしれない。加えてSGXの先物買いと現物売りのセットが大量にあるのかもしれない。それなら自己の現物売りも説明できる。しかし、これは全く見えない=証拠がない。他にも全く見えない=根拠のないシナリオしか示せない。

自己の売買は基本は分かるものではない。ただ売買の影が見えることがある。その影から何らかのシナリオが推測できる週が存在する。しかし第4週は影が見えない。そのため、確からしさがある程度高いシナリオを示すことができない。


(11月第4週合計)
合計すると、「海外、事法の買い越し vs 個人、投信の売り越し」であった。

買い方のトップは海外である。NY株が上昇したので、最近はよく動くリスク選考度の高い順張り系の投機的資金が現物を中心に買いを入れてきた。事法の自社株買いも少し減ったが継続して入った。

売り方は個人と投信が中心。基本は逆張りであり、高値警戒感を持っている。高くても買うスイングトレーダーも含めて個人は売りになった。

結果として、日経平均株価は週間で181円上昇して週末の需給は均衡し、11月第4週を終えることになった。


11月月間

11月月間 投資部門別売買状況 現物先物合計 現物 先物
投資部門別コメント月次201911

11月月間 大手証券 先物手口概算
ブログ月間先物手口201911

記録にとどめておくべき事項、数字

(1)投信現物
野村総研によると11月の日本株型公募投信は3019億円の資金純流出

(2)投信による日経平均ラージ先物の大口売買
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1570)
「日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」
 -350億円前後
野村アセット「NEXT FUNDS」シリーズ(1357)
「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」
 -150億円前後
大和投信
「ダイワ・ブルベア・ファンドⅤ ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ」
 -50億円前後

上記を含む観察中の大口ブルベア型投信7本の合計で-550億円前後

(3)事法部門での自社株買い
KDDIの314億円買いが1番大口

(4)信託部門での自社株買い
野村ホールディングスの112億円買いが1番大口

(5)裁定売買(自己が多いが、海外もある)
東証発表 裁定形成売買の金額合計
 2142億円(現物買い・先物売り)
東証発表 裁定残株数変化からの裁定形成売買推計値
 5000億円前後(現物買い・先物売り)

上記2つの数字の差は3000億円。月次ならよくあるレベルの差。

(6)自己
日銀ETFが+1634億円

(7)合計
11月月間では

  海外  +1兆1986億円
        vs
  信託    -4410億円
  個人   - 4365億円
  投信    -3775億円

であった。

海外は現先合計で3か月連続の買い。現物だけでも2か月連続の買い。主として米中貿易摩擦の緩和、NY株の上昇を材料に買ってきた。基本は順張りの投機的資金である。ただ従来以上に、そうした資金が現物にも入って買い上がることが増えた。

ファンダメンタルズ面は良いとは言えず、逆張り傾向の強い信託、個人、投信という国内勢の多くは戻り売りで向かった。

結果として、日経平均株価は443円上昇して月末の需給は均衡し、11月の4週間を終えることになった。


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